メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

「第4の道=均等待遇」で雇用創出を

渡邉正裕

渡邉正裕 渡邉正裕(MyNewsJapan代表取締役、編集長、ジャーナリスト)

第1の道=「ハコモノ」公共事業による雇用創出(歴代自民党政権)

第2の道=経済的規制一部緩和&非正規労働市場拡大による雇用創出(小泉政権)

第3の道=「ヒトモノ」公共事業による雇用創出(菅政権)

第4の道=経済的規制の大幅緩和&均等待遇による雇用創出(次期政権)

 「雇用拡大→経済成長」ではなく「経済成長→雇用拡大」では、という批判が噴出した菅首相。ハコモノは非効率だから直接、介護労働者の給料などに税金を注入すればいい、と考えているようだ。

 だが、これまで土建屋経営者の懐に入っていたカネが若干、労働者(ヒトモノ)にシフトするだけで、アラブの国のように潤沢なオイルマネーでもない限り、財政が逼迫した日本では早晩、財源が尽きて成り立たなくなる。雇用調整助成金と同じで、痛み止めに過ぎず、継続性がない。

 菅氏は最近、正社員の採用を増やした企業に税制上の優遇を、とも言い出した。投資減税ならぬ雇用減税。小沢氏のほうも、正社員と非正規社員の比率を法律で規制することも考えるべき、と発言している。

 すべて本質的な問題解決から程遠く、逃げている。いずれも企業の経済活動に足かせをはめて、経済成長を妨げる要因にしかならない。経済成長を妨げれば雇用も生まれない。全員がアンハッピーである。

 「第3の道」は失敗確実なので、

・・・ログインして読む
(残り:約1907文字/本文:約2457文字)