原真人
2011年04月26日
東京電力の福島第一原発は「想定外」の10メートル超の大津波による被害で苛酷事故に至った。これと明暗を分けたのが東北電力・女川原発だ。高さ17メートルという、福島第一より大きな津波に襲われながら危機的状況を回避できた。その最大の理由は、原子炉建屋が海面から14.8メートルの高さにあったことだ。そのおかげで一部建屋が浸水したものの、原子炉を冷やすために不可欠な電源は失わずにすんだ。
女川原発の安全審査で想定された津波の高さは最大9.1メートルだったという。にもかかわらず、それを大きく上回る想定で原発は造られた。関係者らによると、
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