メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

RSS

(続)「フォアグラ」はコンプライアンスの問題 企業は「種火」に敏感になる仕組みを

森摂 ビジネス情報誌「オルタナ」編集長

 

 前回、「『フォアグラ』はコンプライアンスの問題」を書いた後、読者の方からこんなご意見を頂きました。

 意見(A) : フォアグラは飼育方法が残酷というが、イルカ漁はどうか。イルカは文化で、フォアグラは文化ではないのか。私はフォアグラは食べないが、クジラ漁は賛成です。ファミリーマート発売中止の発表を聞いた時、それはもっとうるさい抗議団体が便乗して出て来て不買運動をするとか、偏執的クレイマーが店の商品に針を入れるなどテロ行為を心配しての措置だと感じた。

 意見(B): 缶チューハイのカエルは「いちゃもん」だと思います。今どきの少年たちがこんなカエルのキャラなどに影響を受けるとは思いません。以前、タバコのCMに俳優の三浦友和さんが出た時、「アイドルをタバコのCMに出して良いのか」と批判した国会議員がいました。未成年の飲酒に対する措置なら、20歳以上でも、映画やドラマで未成年・高校生の役を演じる役者などを酒CMに出す方がよほど飲酒を誘発していると思います。

 意見(A)は、同じ思いである方も多いと思われます。フォアグラを否定してしまうと、巡り巡ってイルカ漁や捕鯨を肯定できなくなると危惧する方も多いでしょう。

 フォアグラもイルカ漁も伝統捕鯨も、その国固有の文化です。ただし、フォアグラとクジラの問題で違うのは、フォアグラの飼育方法は改善が可能であることです。最近では、穀物をガチョウの口に詰め込まなくてもおいしいレバーが取れるような、エシカル(倫理的)な飼育方法も始まりました。

 捕鯨やイルカ漁については、沿岸部で行われる伝統的な漁法である限りは、これを守り続けるべきだと筆者は考えます。ケネディ駐日米国大使のイルカ漁批判に対しては、 ・・・続きを読む
(残り:約1608文字/本文:約2338文字)

全ジャンルパックなら本の記事が読み放題。
デモクラシーやJournalismの記事も読めるのは全ジャンルパックだけ!


筆者

森摂

森摂(もり・せつ) ビジネス情報誌「オルタナ」編集長

環境とCSRと志のビジネス情報誌「オルタナ」編集長。東京外国語大学スペイン語学科を卒業後、日本経済新聞社入社。 流通経済部などを経て1998年-2001年ロサンゼルス支局長。2002年9月退社。同年10月、ジャーナリストのネットワークであるNPO法人ユナイテッド・フィーチャー・プレス(ufp)を設立、代表に就任。2006年9月、株式会社オルタナ設立、編集長に就任、現在に至る。主な著書に『ブランドのDNA』(日経ビジネス、片平秀貴・元東京大学教授と共著、2005年10月)など。訳書に、パタゴニア創業者イヴォン・シュイナードの経営論「社員をサーフィンに行かせよう」(東洋経済新報社、2007年3 月)。

森摂の新着記事

もっと見る