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若い起業家たちが成功するネット家電、勢いは止まらない

木代泰之 経済・科学ジャーナリスト

 家電と言えば、大手電機メーカーが生産・販売する――そんな常識が崩れるかもしれない。米国や日本でベンチャー企業が独創的なネット接続型の家電を生みだし、消費者の心を捉えて世界のヒット商品になっている。

 成功のカギは、試作から生産・流通・販売・決済まで徹底したインターネットの活用だ。大手メーカーが量産品で価格競争するのを尻目に、その足許を揺るがす存在になっている。

 まず米国の例を紹介しよう。

 ビデオカメラの「GoPro」(写真左上=同社HPより)は、創業者のニック・ウッドマン氏が、自分がサーフィンする様子をプロカメラマンのようにカッコ良く撮影したいと、体に装着するビデオカメラを開発した。

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 スポーツ映像だけでなく動物にも装着して動きを観察――と、遊び心がいっぱい。スマホでリモートコントロールし、映像はメール、Youtube、フェイスブックなどに配信する。

 もう一つの米国の例は、室温サーモスタットの「NEST」だ(写真左中=同社HP、72は華氏表示)。家の持ち主の好みや生活パターンを学習して室温を自動調節し、ピーク電力のカットに協力して電力会社から報奨金をもらう。電気料金の節約になる。グーグルが今年1月、32億ドルで買収して世界を驚かせた。

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 GoProもNESTも、HP画像の点線が示すようにネット接続型家電である。従来の白物家電が家庭内で独立して働くのに対し、インターネットで管理したりデータをやり取りしたりする、スマホの時代にふさわしい家電だ。

 次は日本のCEREVO(セレボ)社。同社が開発した ・・・続きを読む
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筆者

木代泰之

木代泰之(きしろ・やすゆき) 経済・科学ジャーナリスト

経済・科学ジャーナリスト。東京大学工学部航空学科卒。NECで技術者として勤務の後、朝日新聞社に入社。主に経済記者として財務省、経済産業省、電力・石油、証券業界などを取材。現在は多様な業種の企業人や研究者らと組織する「イノベーション実践研究会」座長として、技術革新、経営刷新、政策展開について研究提言活動を続けている。著書に「自民党税制調査会」、「500兆円の奢り」(共著)など。

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