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Chromebookは日本市場に食い込めるか

大河原克行 フリーランスジャーナリスト(IT産業)

Chromebook(クロームブック)が日本に上陸した。

 米Googleが開発したChrome OSを搭載したChromebookは、2011年から米国や欧州で発売されているノートPC型の端末で、Windowsを搭載したPCよりも低価格である点が最大の特徴だ。

 米国では200~250ドルという価格で販売。それがシェア拡大の原動力になっている。

 また、管理性にも優れており、同社の試算によると、企業がPCを導入した場合、一般的なPCでは、機器導入、運用、管理を含めて、1台あたり年間48万5000円のコストがかかるが、Chromebookでは12万5000円で済むという。Googleの日本法人では、「75%の導入および運用コストの削減が可能になる」と自信をみせる。

Googleは投資の効果を強調する

 ここでは、同社が提供する「管理コンソール」を利用することで、1000台単位の端末を一括管理することが可能になるのが魅力的だ。ユーザー設定、公開セッションの設定、端末の設定など5つの設定を通じて、端末に搭載しているデータを一斉に消去するといった機能や、営業部門だけを設定対象としてデータ消去などの運用管理ができるという。

 この機能を利用することで、例えば未使用時には30分ごとに環境を初期化するように設定するといったことが可能になり、公共施設を訪れた人や、教育現場で複数の児童や生徒が利用する場合にも、環境を自動的に刷新して、個人の使用履歴を消しながら、自由に使える端末として導入できるといった使い方ができる。また、特定のアプリだけをダウンロードするように設定したり、不要なアプリをダウンロードできないように設定するといったことも可能になる。

 米グーグルによると、米国の企業向け市場においては、

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