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佐渡の挑戦 医療と介護、結んでみては

各地に広がる兆しも

多賀谷克彦 朝日新聞東京本社経済部長

 「佐渡で、医療と介護を情報通信技術(ICT)で結ぶネットワークが稼働しています。患者の情報を、病院や開業医、調剤薬局、福祉施設が共有し、互いに閲覧できるそうです」

 そんな話を商社の方から聞いた。「医療と介護が、ICTで協力する例はあっただろうか」と思い、4月上旬、新潟県佐渡市に渡った。

 歯科医の隅田光弘さんに会った。「まず、患者が飲んでいる薬を端末で確認します。たとえば、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の薬には、抜歯時には飲んでいない方がよい薬もある。その場合、内科医などに薬を休むようにお願いします」

 特別養護老人ホーム「大浦の里」の井野端司園長は、「このネットワークには、セキュリティー管理されたメール、掲示板がある。お年寄りの体調の変化も病院とやりとりできる。医療との距離が縮まった」という。

 話の通り、

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