ウカウカしていると米証券監視委員会に先を越される可能性も
2015年07月24日
東芝が、約6年間に渡って総額1500億円の税引き前利益を〝過剰〟に計上していたことが明らかになり、歴代3首脳が引責辞任した。
いまの東京地検特捜部長は、2006年のライブドア事件を特捜部の主任検事として手がけた斎藤隆博氏である。証券取引等監視委員会の事務局長は、やはり特捜部とタッグを組んでライブドア事件と村上ファンド事件を手がけた佐々木清隆氏(当時は証券監視委特別調査課長)。はたして東芝への強制捜査に踏み切るか。斎藤特捜部の力量が問われている。
東芝の委嘱した第三者委員会が7月21日に開いた記者会見で、私が刑事事件になる可能性を尋ねると、上田廣一委員長(元東京高検検事長)は「(依頼された)調査範囲以外のことなので答えるのは難しい」と述べた上で、「過去の事例と照らしあわせて考えていただきたい」と言及した。
カネボウの粉飾決算事件では、実際には債務超過で赤字だったのに2期連続で800億円以上の黒字が出ていたと装った。ライブドア事件でも実際には赤字だったのに50億円以上の利益が出ていたと装っていた。両事件とも経営トップらが逮捕され、後に有罪判決を受けている。
「チャレンジ」と促した東芝経営陣と「やるしかない。やりきるしかない」と言って
有料会員の方はログインページに進み、朝日新聞デジタルのIDとパスワードでログインしてください
一部の記事は有料会員以外の方もログインせずに全文を閲覧できます。
ご利用方法はアーカイブトップでご確認ください
朝日新聞デジタルの言論サイトRe:Ron(リロン)もご覧ください