メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

RSS

パフォーマンス知事の限界か

榊原英資

支持率が低下する中で

伊豆大島椿まつりのオープニングイベントで鏡開きする小池百合子知事ら拡大伊豆大島椿まつりのオープニングイベントで鏡開きする小池百合子知事ら

 小池百合子都知事はカイロ大学を卒業したアラビスト、PLO議長のアラファトやリビアのカダフィの会見ではコーディネーター兼インタビュアーを務めている。1988年からテレビ東京の「ワールドビジネスサテライト」の初代メインキャスターを務め、1990年度の日本女性放送者懇談会賞を受けている。

 1992年に政界に転身し、参議院議員に。その後日本新党・新進党・自由党・保守党を経て2002年に自由民主党に入党している。こうした政党遍歴から政界渡り鳥と呼ばれたこともある。

 2003年小泉内閣のもとで環境大臣(2003~06年)、内閣府特命担当大臣―沖縄及び北方対策担当(2004~06年)、安倍第一次内閣では防衛大臣(2007年7月~8月)を務めている。また、2010年には谷垣禎一総裁のもとで自民党総務会長に就任、2012年には自民党広報本部長に任命されている。2014年には東京10区で8選、93,610票を得てトップ当選を果たしている。

 2016年7月、舛添要一氏の辞任に伴う東京都知事選に立候補し、自民党の公認は得られなかったが、自民党に推薦された増田寛也氏を破り、女性として初めて東京都知事に当選したのだった。2016年8月の産経新聞とFNNの合同世論調査では78.8%が知事就任を「良かった」と解答している。ただ、このところ支持率は下がってきており、11月の調査では都民の支持率は48.6%とかなり低くなってきている。

 小池都知事は当初の高い支持率を背景にオリンピック施設の見直しを提言、「海の森水上競技場」「有明アリーナ」「アクアティクスセンター」がその候補となったのだった。しかし、見直し案は大会組織委員会、IOC等の強い反対を受けていずれも当初案のままとなったのだった。バレーボール会場を横浜に移すことについても横浜市が抵抗、アクアティクスセンターについても観客席を減らすこと等で結着したのだった。

 都知事のいわば突然の提案によって施設整備計画は迷走し、施行を請け負うゼネコンの間にも戸惑いが広がったという。2020年の間にあわせるように工事を終了せねばならず、施設整備計画の迷走は問題だということなのだ。

・・・続きを読む
(残り:約1275文字/本文:約2200文字)

全ジャンルパックなら本の記事が読み放題。
デモクラシーやJournalismの記事も読めるのは全ジャンルパックだけ!


筆者

榊原英資

榊原英資(さかきばら・えいすけ) 青山学院大学特別招聘教授、エコノミスト

1941年生まれ。東京大学経済学部卒、1965年に大蔵省に入省。ミシガン大学に留学し、経済学博士号取得。1994年に財政金融研究所所長、1995年に国際金融局長を経て1997年に財務官に就任。1999年に大蔵省退官、慶応義塾大学教授、早稲田大学教授を経て、2010年4月から青山学院大学教授。近著に「フレンチ・パラドックス」(文藝春秋社)、「ドル漂流」「龍馬伝説の虚実」(朝日新聞出版) 「世界同時不況がすでに始まっている!」(アスコム)、「『日本脳』改造講座」(祥伝社)など。

榊原英資の新着記事

もっと見る