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次第に増える政治家の世襲

 近年、政治家の世襲が次第に増加してきている。

 戦争直後は戦前の政治家たちの追放もあって新たな政治家が官界あるいは財界から次々に誕生した。芦田均・吉田茂は元外交官、池田勇人は元大蔵官僚、佐藤栄作は鉄道官僚だった。財界から藤山愛一郎が政界入りしている。主として官僚達が戦後のバキュームを埋めたのだ。

 そして、官界から政界への転身は今でも続いている。ただ、かつては池田勇人、佐藤栄作は事務次官として官界のトップに就いたあとの政界入りだったが、近年は若くして、課長や係長から転身する人たちが多くなっている。例えば民進党の大串博志は財務省の主計局主査、インドネシア大使館一等書記官等を経て、財務本省で課長を経験することなく政界入りしている。

 ただ、選挙区が小選挙区制になった影響もあって、政界への新規参入がかつてに比べ難しくなってきている。そして、世襲が様々な形で増加してきているのが現状だ。

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筆者

榊原英資

榊原英資(さかきばら・えいすけ) 青山学院大学特別招聘教授、エコノミスト

1941年生まれ。東京大学経済学部卒、1965年に大蔵省に入省。ミシガン大学に留学し、経済学博士号取得。1994年に財政金融研究所所長、1995年に国際金融局長を経て1997年に財務官に就任。1999年に大蔵省退官、慶応義塾大学教授、早稲田大学教授を経て、2010年4月から青山学院大学教授。近著に「フレンチ・パラドックス」(文藝春秋社)、「ドル漂流」「龍馬伝説の虚実」(朝日新聞出版) 「世界同時不況がすでに始まっている!」(アスコム)、「『日本脳』改造講座」(祥伝社)など。

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