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サザン桑田さんには謝りワザを見せてほしかった

難しいロックの表現

青木るえか エッセイスト

 サザンオールスターズのことが嫌いなのだけれど、嫌いなもんだから聞かないし見ないから、よく知らないのだ。

 今年は、十何年ぶりかで紅白歌合戦を最初から最後まで通しで見たのだけれど、EXILEと椎名林檎とサザンの時はチャンネル回した。こうやって、嫌いなものはどんどん知らなくなる。よく知りもしないで悪口をいろいろ書くと、よく知りもしないくせに!と非難される。何もわかってない!と。

 その気持ちはよくわかる。わかってない批評ってたいがいつまらん批判になるので、人がそれやってるのを見るとイラつきますよねー。

サザンオールスターズの桑田佳祐さん 謝ってよかったのか……
 その口で知らないのに批判しますけど、……まあ、嫌いといっても、積極的に悪口雑言を言うというものではなく、彼らの音楽が趣味じゃない、つまんない、というのが基本にあって、それなのにすごく人気があるようなのが納得いかない。スタジアムでコンサートやって、橋下徹が見に行くとかさ。そんなもてはやされるような音楽か。

 あと、これは完全にイチャモンであるが、「紅一点キーボードのバンド」ってのが私は信用できないのである。

 いや紅一点ヴォーカルも信用できないし、紅一点ベースとか紅一点ドラムなんてのも、より念のいったイヤラシサでもっと要注意であるけれども、基本として「紅一点キーボードのバンド」って、そんなわかりやすいことやってていいのか、ロックやろうってやつが! と信用が失せていくのだ。

 イチャモンと自覚はしてるが、私の素直な感情としては「義憤」なのだ。ロックがそんなことでどうすんだ! と。ロックというものに対しては常に厳しい目で見ていたい。

 そうそう、私はサザンをロックと思ってないんだけど、世間でロックバンドって言われるのもいやーな感じがする。

 まあ、このようなわけで、サザンが好きではないので見ていなかったから、録画を見直した(HKT48が初出場だったんで録画したのだ。HKTはたいへん良かったです)。

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