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[3]「開拓」を続ける市川海老蔵、九團次の選択

中川右介 編集者、作家

 中村屋兄弟以上に、集客力と歌舞伎座出演とが連動しない象徴が、市川宗家の、いまや当主となった市川海老蔵である。

 5月は團菊祭なので歌舞伎座に出演するが、これが今年最初の歌舞伎座出演だ。

 つまり、2014年12月以来、海老蔵は4カ月にわたり歌舞伎座に出ていない。その間、何をしていたのか。1月は新橋演舞場で『石川五右衛門』があったが、以後は25日間の本興行は、ひとつもない。

 といって、ブログばかりやっている

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