芥川賞落選作品だけど、又吉直樹『火花』よりだんぜん面白い
2015年08月03日
又吉直樹さんの『火花』について書いたらたくさんの人が読んでくださったそうで、やはり世間の人は文学や芥川賞に興味があるんだなと思い、続けて芥川賞関連の話を書く(と、書いたけれど、人は文学にも芥川賞にも興味はない。人々は、「又吉さんが芥川賞を取った」ことに興味があるだけだ。それだって、又吉さんが、ではなくて有名人が別ジャンルで何かしでかしたということに人が群がるということだ。克美しげるが殺人で逮捕されて大騒ぎというのと構造は同じ)。
小谷野敦の『ヌエのいた家』について。
ただし小説として『火花』より『ヌエのいた家』のほうがだんぜん面白い。でも世間は「小谷野敦の『ヌエのいた家』」では食いついてくれないのである。
又吉さんが芸能人として、そのへんにいる人とは違うのと同様、小谷野さんという人も、
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