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[6]第1子に続き、第2子も妊活した彼女の場合

横田由美子 ジャーナリスト

 妊娠14週目のユカさん(41)は今、緊張の日々をおくっている。39歳で第1子を不妊治療して授かったが、どうしてももうひとり欲しくなり、産後まもなく第2子の不妊治療をスタート。

 現在、妊娠中だが、高齢なので流産しないよう、毎日、朝晩と「ママとパパのところに無事に産まれてきてね」とおなかの赤ちゃんに話しかけて過ごしている。

凍結保存された卵子が入ったタンク。新たな受け付けは中止している=東京都渋谷区の「はらメディカルクリニック」拡大凍結保存された卵子が入ったタンク=東京都内のクリニック(本文とは関係ありません)
 万が一のために、「クリニックに凍結保存してある受精卵」は、あと一つだ。

 適度に身体を動かすため散歩をするように心がけてはいるが、外出時には身体を冷やさないよう、腹巻き+レッグウォーマー+冷え取り靴下2枚重ねに膝まであるダウンコートを羽織っている。

 この日はさらに、「転ばない」よう、スニーカーにポシェットを斜めがけした姿で現れた。

 数年前に別の取材で会った時は、2週間に一度は近所の高級美容院でお手入れをしているという髪は艶々、真冬でも薄手のニットワンピースにハイヒールという出で立ちで、住まいのある東京・麻布界隈を闊歩していた。

 ともすれば20代と言っても通用しそうな外見で、持ち物はすべて、エルメスなどのハイブランド。眩しいほどの、マダムライフを満喫していた。

 それが別人のように外見が様変わりしている。「まったくブランド物に興味がなくなった」、とも言うではないか。

「金には糸目をつけない」妊活

 ユカさんは、外には「妊婦に優しい飲み物やスイーツがあまりないし、子供がいるから」と、高級マンションの最上階にある自宅に私を招き入れ、お洒落なカップにホットミルクとドライフルーツを皿に盛って、ひと息ついてから話し始めた。

 最初の妊活は、リミットと言われる39歳の時だった。 ・・・続きを読む
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筆者

横田由美子

横田由美子(よこた・ゆみこ) ジャーナリスト

1996年、青山学院大学卒。雑誌、新聞等で政界や官界をテーマにした記事を執筆、講演している。2009年4月~10年2月まで「ニュースの深層」サブキャスター。著書に『ヒラリーをさがせ!』(文春新書)、『官僚村生活白書』(新潮社)など。IT企業の代表取締役を経て、2015年2月、合同会社マグノリアを設立。代表社員に就任。女性のためのキャリアアップサイト「Mulan」を運営する。

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