「褒められたい」というモチベーションを切り替えられなかった研究者
2016年02月17日
おぼちゃんこと小保方晴子さんの著書『あの日』を読んだ。
科学の知識の乏しい私の理解した範囲でいうと、「私が気づいて、こだわりたかったのはSTAP現象だったのに、若山さんって人がかかわってきてからおかしなことになった。キメラマウスに私はまったくかかわらせてもらえなかったのに、そのへんからES細胞混入って話にされてしまった。悪いのは若山さん。あと毎日新聞の女性記者はひどい。NHKは全体にひどい。早稲田大学もひどい」という内容だった。
と、このまとめだが、本文と明らかに違えたことがひとつある。
おぼちゃんは1回も「若山さん」と書いていない。「若山先生」と書いている。
『あの日』の中でおぼちゃんは、何度も何度も若山照彦・山梨大学教授のことを書いている。最初は「すごいゴッドハンドの人」の文脈で、後には「批判」「怒り」「悪口」の文脈で書いているが、一貫して「若山先生」なのだ。
私がこの本を読んで、いちばん感じたのは、「おぼちゃんは、先生という人の
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