「文学賞」も「東大総長」も実はたいしたものではないという精神
2016年05月27日
海外(パリ)にしばらく暮らしているが、それでも蓮實重彦氏の三島賞受賞記者会見の発言はあちこちから伝わってきた。フェイスブックやツイッターで何度も見たし、私が蓮實氏と面識があることを知っている複数の友人はメールで教えてくれた。
「ご心境という言葉は私の中には存在しておりません。ですからお答えしません」
「まったく喜んではおりません。はた迷惑なことだと思っています。80歳の人間にこのような賞を与えるという事態が起こってしまったことは、日本の文化にとって非常に嘆かわしいことだと思っております」
「馬鹿な質問はやめていただけますか」
「この作品についてどなたか聞いて下さる方はおられないんでしょうか」
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