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古川雄大、誰も見たことがない舞台に(上)

ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』出演

米山麻美子 ライター


拡大ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』に出演する古川雄大=岸隆子撮影

 4年ぶりに“ロミジュリ”がかえってくる。しかもストーリーと音楽以外のほぼすべての要素が刷新された新キャスト・新演出版での上演だ。数少ない続投キャストとしてロミオ役にふたたび挑む古川雄大に本作への思いを聞いた。(インタビューは、2016年12月上旬に行われました)

 2012年に『エリザベート』の皇太子ルドルフ役に抜擢(ばってき)され、以降も小池修一郎氏の演出作品を含め、話題作への出演が続く古川。前回のロミオ役で感じた「悔しい気持ち」や、カンパニーの雰囲気などについて語ってくれた。

 最近では、ミュージカル『黒執事』シリーズなど単独で座長を務める機会も増え、「現場での意識も自然と変わってきた」そうだ。特に今回は同世代で気心の知れたキャストが多いカンパニーだけに「チームワークの良さが、役の関係性にも反映されそう」とのこと。ジュリエット役をダブルキャストで演じる生田絵梨花(乃木坂46)と木下晴香の印象についても聞いてみた。

 こちらの質問に過剰なサービス精神を持って答えることがなく、言葉に嘘のない人だと感じた。芝居でも「事前に気持ちを作り込みたくない」という。役者としては“感性の人”だろうか。同時にミュージカル俳優としての自身の未来もしっかりと見据えていると感じられ、ミュージカル新時代の盛り上がりへの期待がふくらむインタビューとなった。

経験を積んだいまだからこそできるロミオに

拡大ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』に出演する古川雄大=岸隆子撮影

──ほぼすべての役が新キャストとなるなか、ロミオ役として2013年に引き続いてのご出演です。出演が決まったときの率直な気持ちを教えてください。

 「あ、まだロミオを演じられる年齢なんだ」って安心しました(笑)。前回悔いが残った部分に再挑戦できることに奮い立ちましたし、素直にうれしい気持ちでいっぱいになりました。

──制作発表会では演出の小池修一郎さんも「リベンジ」と発言されていましたが、ご自身としても前回やり残したことがあった?

 もちろん、そのときの自分にできる精いっぱいで演じましたが、具体的には歌の部分で悔しい気持ちがありました。「リベンジ」と聞いて「やっぱり小池先生もそう思っていたんだな」と(笑)。2012年の『エリザベート』で初めて本格ミュージカルの世界に足を踏み入れて、その直後にロミオ役をいただきましたが、経験不足な自分では対応できないこともたくさんありました。前回公演の後、さまざまな舞台に出演させていただき、経験を積んだいまだからこそできるロミオに今回は挑戦していきたいなと思っています。

──その『エリザベート』から『レディ・ベス』『1789 -バスティーユの恋人たち-』(以下、『1789』)と連続して小池さんの演出作品に出演されています。ご自身のどのようなところが、小池作品に求められているのだと思われますか?

 なにを求められているのか……。うーん、あまり自分のどこが評価されているのかということは考えたことがないですが、小池先生は前向きにがんばっている人を応援してくださる人なのかな、と感じています。若くて経験が浅かったり、不器用だったりしても、前に向かっていく姿勢をとてもよく見てくださっている。それは稽古場でほかのキャストへの接し方、眼差(まなざ)しを客観的に見ても感じますね。

◆公演情報◆
ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』
2017年1月15日(日)~2月14日(火) 東京・TBS赤坂ACTシアター
2017年2月22日(水)~3月5日(日) 大阪・梅田芸術劇場メインホール
[スタッフ]
原作:ウィリアム・シェイクスピア
作・音楽:ジェラール・プレスギュルヴィック
潤色・演出:小池修一郎(宝塚歌劇団)
[出演]
古川雄大/大野拓朗(Wキャスト)、生田絵梨花(乃木坂46)/木下晴香(Wキャスト)
馬場徹/矢崎広(Wキャスト)、平間壮一/小野賢章(Wキャスト)、渡辺大輔/広瀬友祐(Wキャスト)大貫勇輔/宮尾俊太郎(Kバレエカンパニー)(Wキャスト) ほか
公式ホームページ
〈古川雄大プロフィル〉
長野県出身。2009年、映画『僕らはあの空の下で』単独初主演。08年にミュージシャンとしてCDをリリース、ライブ活動も行っている。主な舞台出演作に、『黒執事~NOAH’S ARK CIRCUS~』『エリザベート』『1789-バスティーユの恋人たち-』『タイタニック』『レディ・ベス』など。
古川雄大オフィシャルサイト

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筆者

米山麻美子

米山麻美子(よねやま・まみこ) ライター

東京都出身。2013年より兵庫県在住。小学校から高校まで部活動は演劇部ひとすじ。大学の芸術学部演劇学科に進むも、入学したとたんに興味が映像や障害者福祉など別分野に移り、成人後しばらくは劇場から離れた生活を送る。仕事関係で宝塚歌劇を見たことからふたたび舞台芸術の魅力にはまる。演劇系webサイトで宝塚・ミュージカル・演劇関連の観劇レポートやインタビュー記事を執筆。

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