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池田純矢の「エン*ゲキ」シリーズ第2弾

客席との一体感が心地よい『スター☆ピープルズ!!』

中本千晶


拡大エン*ゲキ#02「スター☆ピープルズ!!」公演から=京介撮影
 2017年の観劇初めは、紀伊國屋ホールで上演された『スター☆ピープルズ!!』から。こちら俳優としても活躍する池田純矢が作・演出を手掛ける「エン*ゲキ」シリーズの第2弾だ。ちなみに「エン*ゲキ」とは「エン=Entertainment:娯楽+ゲキ=Act:芝居」の意味で、「演劇とは娯楽であるべきだ」との思いが込められているそうだ。

 物語の舞台は、宇宙の彼方のとある惑星から地球を目指す宇宙船内。乗組員である7人には重大なミッションが課されていた。

「使えない」特殊能力を持った7人だが?

拡大エン*ゲキ#02「スター☆ピープルズ!!」公演から=京介撮影
 実は7人には共通点があった。それは「アビリティ」と呼ばれる特殊能力の持ち主だということ。特殊能力というと聞こえはいいが、いずれも使えそうもない能力ばかり。だが、7人はいずれも「こういう人、いるよね」と身近な誰かを思い浮かべながらニヤッとしてしまいたくなるような個性の持ち主だ。

 人の良さから常に損な役回りを背負わされるけれど、皆からの信頼は厚いスター(鈴木勝吾)、一見屈託のないイケメンだが、もしかすると腹黒い奴かも?なライト(赤澤燈)、一見コワモテだけど本当は誰よりも人情に厚いビーム(井澤勇貴)、天真爛漫で純粋無垢、皆の癒し的存在のフラッシュ(吉田仁美)、体を張ったギャグ連発で皆を笑わせるホープ(オラキオ)、そして常に冷静沈着でものごとを皆より一歩引いて見るグリッター(酒井敏也)。池田自身は長髪にメガネの典型的なオタク姿に身をやつしたシャインを演じてみせる。

◆公演情報◆
エン*ゲキ#02『スター☆ピープルズ!!』
2017年1月5日(木)~11日(水) 東京・紀伊國屋ホール
※公演は終了しています
[スタッフ]
作・演出:池田純矢
[出演]
鈴木勝吾、透水さらさ、赤澤燈、井澤勇貴、吉田仁美、オラキオ、池田純矢、酒井敏也
公式ホームページ

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筆者

中本千晶

中本千晶(なかもと・ちあき) 演劇ジャーナリスト

山口県出身。東京大学法学部卒業後、株式会社リクルート勤務を経て独立。ミュージカル・2.5次元から古典芸能まで広く目を向け、舞台芸術の「今」をウォッチ。とくに宝塚歌劇に深い関心を寄せ、独自の視点で分析し続けている。主著に『なぜ宝塚歌劇の男役はカッコイイのか』『タカラヅカ流世界史』『宝塚歌劇は「愛」をどう描いてきたか』『宝塚歌劇に誘(いざな)う7つの扉』(東京堂出版)など。早稲田大学非常勤講師、NHK文化センター講師。

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