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特撮ヒーロー熱演「必殺技気持ちいい」/芹香斗亜

【プレシャス宝塚】インタビュー 「アクション・ステージ MY HERO」

日刊スポーツ新聞社・村上久美子


拡大「MY HERO」で主演を務める花組スター芹香斗亜(撮影・田崎高広)
【日刊スポーツ3月16日紙面(東京本社発行分)より】

 花組スター芹香斗亜(せりか・とあ)が、宝塚史上初という特撮ヒーローに挑み、東京公演で初主演中だ。スーツアクターの青年が荒れ、改心し、成長する様を描く「アクション・ステージ MY HERO」。芹香は、特撮衣装のままアクションにも臨む。東京公演(赤坂ACTシアター)は23日まで、大阪公演(シアター・ドラマシティ)は4月2~10日。

 特撮ヒーローが暴れ、決めゼリフ、ポーズを駆使し、必殺技で敵を倒す-。宝塚では前代未聞のストーリー。芹香は主人公のヒーロー「MASK☆J」と、スーツアクターを演じている。

 唐沢寿明主演の映画「イン・ザ・ヒーロー」(14年)で世界観を学んだ。

 「特撮スーツを着てのアクションは、意外に動きやすい。マスクをかぶると、世界救えるんじゃ? って、強くなった気もします。でも顔が隠れて視界が狭まる。それが怖いですね」

 20世紀末のロサンゼルスが舞台。下積みを経てトップ俳優にのし上がった青年が、道楽の末にスキャンダルを起こし、父と同じ伝説的ヒーロー「MASK☆J」のスーツアクターに臨み、人生を再生する物語。

 「淡い恋、友情も育み、親子の愛にも気づく。最後は心温まりますが、最初は、かなり悪態ついていますね。反面教師ですね」

 ヒーローが必殺技で敵を倒し、ヒーローショーに出演している場面もある。

 「YouTubeで、歴代仮面ライダーの名場面集を探しました。回し蹴り、アクションも多い。『ウイニング・ショット』っていう必殺技も。私がぐるりと回ると、敵がバタバタ倒れる! 子供の頃も取っ組み合いのケンカとかしたことがないんですけど、必殺技決めると気持ちいい」

 普段とは使う筋肉が違い、パンチのけいこで「背中が痛くなった」と笑う。「最近は穏やかな役が多かったので、今回はキャラクターの力を借りて、新しい一面を出したい」とも言う。

 今春で11年目。今なお、劇団レッスンに「歯磨きと同じ当たり前の感覚」で通う生真面目さ、先輩の意見に耳を傾ける素直さが成長を促してきた。今作の主人公とは正反対。しかし、作品の根底にある「親子愛」には共感する。自身にも父の元プロ野球阪急のエースだった山沖之彦氏との思い出がある。

 「3歳ぐらいまで、大きくて日に焼けた父が怖くて、父に会えば泣いていたらしく。母の半径2メートルから離れない子だったそうで…」

 そんな芹香が3歳のある日、母と兄と3人で出かけたが迷子に。偶然、球場帰りに通りかかった山沖氏が娘を見つけたという。

 「私はよく覚えていないんですけど、きっと父がヒーローに見えたんでしょうね。(投手として)投げている姿はまったく記憶にないですけど(笑い)」

 学年を経るごとに、周りの状況を見る目は肥える。

 「落ち着いてきた分、守りに入る面もある。(トップ)明日海(りお)さんの体制でおもしろい組になっているので、私が組にも、明日海さんにも刺激を与える存在になりたい」

 一人前の「男役10年」を終え、次のステージへ進む年になる。

 ◆アクションステージ「MY HERO」(作・演出=斎藤吉正氏) 舞台は20世紀末のロサンゼルス。特撮ドラマのヒーロー「MASK☆J」のスーツアクターとして活躍した父を持つノア(芹香)は、トップ俳優の座に上り詰める。だが己を見失い、スキャンダルから事務所を解雇。そんな中、ようやく手にした仕事が顔出し禁止のスーツアクター。かつて父が務めた「MASK☆J」だった。「勇気」「あきらめない心」「愛」を軸に、若者が再生していく姿を描く。

 ☆芹香斗亜(せりか・とあ)1月20日、神戸市生まれ。07年入団、星組配属。10年10月「愛と青春の旅立ち」で新人公演初主演。12年4月に花組。13年バウ公演初主演。15年、阪急交通社7代目イメージキャラクターに男役としては初めて起用された。父は元阪急エースの山沖之彦氏、母は劇団OGの白川亜樹。身長173センチ。愛称「キキ」。

「プレシャス!宝塚」はニッカンスポーツ・コムに連載中です。

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