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加藤和樹、レアティーズ役に挑む(下)

ジョン・ケアード演出『ハムレット』に出演

岩村美佳


加藤和樹、レアティーズ役に挑む(上)

全員が好奇心や興味を持って、ジョンに向かっている

拡大『ハムレット』に出演する加藤和樹=冨田実布撮影

――『ハムレット』のあとには『罠』があり、ストレートプレイが2作品続きますが、ミュージカルとの取り組み方の違いはありますか?

 取り組むうえで、大きな違いはないですね。ただ、ミュージカルは歌の練習も必要ですし、そこに気持ちを持っていくという大変さもありますが、お芝居を作るという過程や作業には変わりはないかなと思います。

――役を作っていく手順など何か違うことはありますか?

 ミュージカルは歌稽古から入って、まず歌を入れてから役の気持ちを入れていきますが、その作業がない分、楽かなと思います。やはり歌のためのトレーニングやコンディション作りなどの作業がありますね。歌わされるかもしれないよと言われているので、ちょっとビクビクしているんですが。

――え!? 『ハムレット』で歌うんですか?

 そんなことはないと思うんですが(笑)。何か出来ることがあるとやらせたがるのかなと。僕がアップのときに側転をしていたら、ジョンさんが「それは立ち回りに入れられるのかい?」と言われて、「今回は舞台が斜めだからちょっと厳しいと思います」と(笑)。一応トライはしてみますとは話しているんですが……。シングルキャストですし、毎公演やるのはキツいなと。

――発声でちょっと歌っちゃったら、使えないかと言われかねない?

 言われかねないですね(笑)。

拡大『ハムレット』に出演する加藤和樹=冨田実布撮影
――そこは素材として提示すると思いがけない調理があるかもしれないという面白さはありますか?

 良く言えばそういうチャンスがありますが、ひょっとしたらとんでもない目に遭うかもかもしれない……(笑)。それこそ、『真田十勇士』のときに演出の堤(幸彦)さんに「ちょっと歌ってよ」と言われたんですが、似たようなことがあるかもしれないので、あまり余計なことはしないようにしようと思っています。

――自分から見せていく方ではないんですね?

 作品の色もありますしね。オフィーリアは歌う場面がありますが、僕はいらないんじゃないかなと。でも、言われたらトライはします(笑)。

――譜面がないことでの自由さなどは感じますか?

 普段ならばあると思いますし、演出家にもよると思います。ジョンさんの場合は細かく動きなどをつけていきますね。今回の舞台構造が特殊なので、いろんな見え方を気にされてのことだとは思います。動きの付け方も踏まえて、現実と非現実のものが混ざり合う瞬間がこれからいろいろ出てくると思いますし、まだ想像がつかないですね。通してやってみたら見えることがあって、発見もあると思いますが、今はまだジョンさんの手の引く方へ身を任せている段階です。

――身を任せた先にあるものが楽しみですね。

 それが苦痛でないからいいんですよね。すごく心地よくて、どういうことが行われて、どういうことが生まれるんだろうと、みんなそこに興味があるんです。全員が好奇心や興味を持って、ジョンさんに向かっている最中なんですね。ジョンさんの稽古の面白さを体感しているところです。

◆公演情報◆
『ハムレット』
2017年4月9日(日)~28日(金) 東京・東京芸術劇場 プレイハウス
〈7日(金)・8日(土)プレビュー公演〉
2017年5月3日(水・祝)~7日(日) 兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
2017年5月10日(水) 高知・高知市文化プラザかるぽーと大ホール
2017年5月13日(土)~14日(日) 福岡・北九州劇術劇場 大ホール
2017年5月17日(水) 長野・まつもと市民芸術館 主ホール
2017年5月21日(日) 長野・上田市交流文化芸術センター 大ホール
2017年5月24日(水)~26日(金) 愛知・穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール
[スタッフ]
作:ウィリアム・シェイクスピア
翻訳:松岡和子
上演台本:ジョン・ケアード、今井麻緒子
演出:ジョン・ケアード
音楽・演奏:藤原道山
[出演]
内野聖陽、貫地谷しほり、北村有起哉、加藤和樹
山口馬木也、今拓哉、壌晴彦、村井國夫、浅野ゆう子、國村隼 ほか
公式ホームページ
〈加藤和樹さんプロフィル〉
アーティスト、俳優。2005年ミュージカル『テニスの王子様』で脚光を浴び、2006年にMini Album『Rough DiamondでCDデビュー。俳優としては、ドラマ『仮面ライダーカブト』『ホタルノヒカリ』『インディゴの夜』などに出演するほか、アニメ『家庭教師ヒットマンREBORN』や時代劇アニメ『義風堂々』、今年話題のアニメ『B-Project*鼓動アンビシャス』などで声優としても活躍。近年の主な舞台出演作品は、『フランケン』『1789 -バスティーユの恋人たち-』『№9-不滅の旋律-』『ペール・ギュント』『タイタニック』『レディ・ベス』など。2017年7月には主演舞台『罠』への出演を控える。音楽活動では6月にZEPP TOURが開催される。
加藤和樹オフィシャルブログ
<衣装>
DISCOVERED(DISCOVEREDl 03-3463-3082)
SHELLAC (SHELLAC DAIKANYAMA 03-5459-2180)

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筆者

岩村美佳

岩村美佳(いわむら・みか) フリーランスフォトグラファー、ライター

ウェディング小物のディレクターをしていたときに、多くのデザイナーや職人たちの仕事に触れ、「自分も手に職をつけたい」と以前から好きだったカメラの勉強をはじめたことがきっかけで、フォトグラファーに。現在、演劇分野をメインにライターとしても活動している。

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