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『パジャマゲーム』、北翔海莉インタビュー(上)

宝塚を退団し、ますますパワーアップする究極のエンターテイナー

さかせがわ猫丸


拡大ミュージカル・コメディ『パジャマゲーム』に出演する北翔海莉=岸隆子撮影

 2016年11月、宝塚歌劇団を退団した北翔海莉さんは、歌・ダンス・芝居の三拍子そろった実力派タカラジェンヌでした。現役時代は専科にも所属し、5組すべてに出演する異例のコースをたどりながら、18年目で星組のトップスターに就任。心技体が充実した状態で、歌番組やディズニーコンサートなど新しいジャンルにも次々挑戦し、わずか3作というトップ生活を豪快に咲き誇りました。

 2016年に上演した大劇場公演のショー『THE ENTERTAINER!』でも象徴された、北翔さんが目指す「究極のエンターテイナー」は退団した今も変わらず、むしろそれ以上にパワーアップしているようです。

 退団後はディナーショーに始まり、カバーアルバム発売、飛鳥クルーズ・7組のアーチストとコラボ・河口湖・全国ツアーのコンサート、そして秋には、先日、制作発表が行われたミュージカル・コメディ『パジャマゲーム』への主演が決まりました。休む間もなくフルスロットルで活動するのは、いかにも北翔さんらしいところではありますが、その元気の源は一体どこにあるのでしょうか。

 まだ男役のりりしい雰囲気そのままの北翔さんに、退団後の生活をはじめ、宝塚時代の話、そしてこれからのことを伺いました。

宝塚時代より忙しい毎日です

拡大ミュージカル・コメディ『パジャマゲーム』に出演する北翔海莉=岸隆子撮影

――退団して3カ月。公に取材を受けられるのはほぼ初めてだと思うのですが、ここまでの体感時間はどれくらいでしたか?

 それが、すでに1年ぐらい働いたんじゃないかと思うほどの感覚があるんですよ。在団中より忙しいくらい。

――ええ! よくトップスターは食事をする暇もないほど忙しいと言いますが、それを超えましたか。

 いやいや、宝塚にいた方が楽でした、ホントに。楽と言うと語弊がありますが、それくらい今、毎日が大変かもしれません。

拡大ミュージカル・コメディ『パジャマゲーム』に出演する北翔海莉=岸隆子撮影
――次から次へと仕事が発表されていますものね。外の世界は、これまでとはなにもかも勝手が違いそうですし。

 これまでは宝塚歌劇団という組織に所属して、あの建物の中だけで過ごしていたので、どんなに忙しくても生活のリズムはある程度出来ていました。でも今は関東に引っ越して、毎日違う現場に行き、毎日違う時間帯で、毎日「はじめまして」の出会いが続くので、そんな環境の変化も大きく影響していますね。

――生活習慣が劇的に変わると、めまぐるしい日々に拍車をかけますが、少しは慣れましたか?

 慣れないですねえ。夜には「今日は一体何の仕事だったんだろう」と振り返って悩むくらい、1日にいくつもの仕事が重なっているので、もう大変ですよ。「えっと……それ、なんの話だったっけ?」みたいな会話もしょっちゅうです(笑)。

――在団時代はいろんな習い事をしたり、免許を取ったり、休みなく公演に出演したり、まるで回遊魚のようでしたが、卒業してますますパワーアップしていますね。

 えっ、そんな風に思われてました?私(笑)。スケジュールがたまたま重なるだけなんです!

◆公演情報◆
ミュージカル・コメディ『パジャマゲーム』
2017年9月25日(月)~10月15日(日) 東京・日本青年館ホール
2017年10月19日(木)~29日(日) 大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
[スタッフ]
演出:トム・サザーランド
振付:ニック・ウィンストン
[出演]
北翔海莉、新納慎也、大塚千弘、上口耕平、広瀬友祐、阿知波悟美、佐山陽規、栗原英雄 ほか
公式ホームページ
〈北翔海莉プロフィール〉
1998年宝塚歌劇団入団、翌年月組に配属。2000年ドイツ・ベルリン公演に参加。2006年宙組に組替え。2012年専科に異動。2015年星組トップスターに就任。『大海賊』『Amourそれは…』『ガイズ&ドールズ』『桜華に舞え』『ロマンス!!』に主演する。2016年11月退団。本公演が退団後初の舞台出演となる。
北翔海莉オフィシャルサイト

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筆者

さかせがわ猫丸

さかせがわ猫丸(さかせがわ・ねこまる) フリーライター

大阪府出身、兵庫県在住。全国紙の広告局に勤めた後、出産を機に退社。フリーランスとなり、ラジオ番組台本や、芸能・教育関係の新聞広告記事を担当。2009年4月からアサヒ・コム(朝日新聞デジタル)に「猫丸」名で宝塚歌劇の記事を執筆。ペンネームは、猫をこよなく愛することから。

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