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[16]高齢処女と高齢童貞が不妊治療をする時代

横田由美子 ジャーナリスト

セックスレスでも不妊治療で子供をつくることができるように……(写真は本文とは関係ありません)拡大セックスレスでも不妊治療はできるが……(写真は本文とは関係ありません)
 「私たち夫婦も最近ようやく『子どもが欲しいね』と、話すことができました。でも、うちは、自然妊娠は絶対に無理。これまでこの連載に登場したご夫婦は、不妊治療を実際に受けた方ばかりですよね。私たち夫婦は、治療するかどうかの話し合いすらできない。最近は、ほとんど毎日、どうしたらいいのか悩んでいます」

 このようなメールを東京都内在住のアンナさん(仮名)からもらった私は、早速話を聞きに行った。

 アンナさんは現在、中堅の広告代理店で働いていて、「出産のタイムリミットとよく言われる39歳まであと2年もない」と暗い顔つきで言った。

 自然妊娠が無理で、夫と不妊治療の相談ができない理由は、「メールでは話せない」とのことだったので、その理由を尋ねてみた。

 アンナさんは少し言いよどんだ後で、「実は私たちは、これまでに一度も性交渉がないんです」。

 結婚して10年が経つ。結婚前もスキンシップは手を繋ぐ程度だったという。

 「彼は古風な人なのかなと思っていました。結婚すれば変わるだろうと思っていたのですが、軽いキスとハグ以上のものはありません」

 と、言った。

“処女懐胎”

 アンナさん自身には「経験」がある。しかし、このまま性交渉がなくても、夫のことを人間として愛しているので、離婚する気は全くないという。

 「私自身もそれほどセックスに興味が強い方ではないですし。でも ・・・続きを読む
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筆者

横田由美子

横田由美子(よこた・ゆみこ) ジャーナリスト

1996年、青山学院大学卒。雑誌、新聞等で政界や官界をテーマにした記事を執筆、講演している。2009年4月~10年2月まで「ニュースの深層」サブキャスター。著書に『ヒラリーをさがせ!』(文春新書)、『官僚村生活白書』(新潮社)など。IT企業の代表取締役を経て、2015年2月、合同会社マグノリアを設立。代表社員に就任。女性のためのキャリアアップサイト「Mulan」を運営する。

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