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中川俊直さんの奥さんは謝罪したことで助かった?

ヨメが耐えてりゃ丸く収まる世界で

青木るえか

中川俊直氏のスキャンダルを報じた「週刊新潮」2017年4月27日号拡大中川俊直氏のスキャンダルを報じた「週刊新潮」2017年4月27日号
 中川俊直元経済産業大臣政務官はお父さんの中川秀直元官房長官にあんまり似てないなあ、顔が。

 お父さんも息子も女性問題を起こしたわけだけど、お父さんの女性問題には「政治家のたしなみ」的なものを感じた。与党政治家風ルックスからそう思ってしまうのだが、宇野宗佑元首相、山崎拓元防衛庁長官の女性問題の時に感じた「うへぇ……」と同じ。

 息子のほうは、親父さんからそういう与党政治家料亭顔を受け継いでおらず、イマ風の容貌で、きっとキャバクラではモテモテなんだろうなあ、いわゆるチャラ男か、と思ったらそんなもんじゃなかった。もっと闇が深かった。

出てきてなんかしゃべってくれー

 女癖が悪いというのと、「重婚騒動」をするやつというのは(どっちも悪いが)明らかにちがう。重婚騒ぎ、つまり妻があるのに別の女と結婚式をするとか、結婚しましたハガキを出すとか、それをする男というのは(いやこれは夫がいる女が別の男と結婚式……ということでも同じなんだけど今回は中川さんのことが主題なので男、として話を進める)(あと、ストーカー問題についても、これは重婚問題と根っこが一緒だと思うので、ここでは重婚問題として統一する)、明らかに「何かが欠落している」。

 今まで表沙汰になった有名人の重婚騒動というと、男子バレーボールの三橋(おぼえてますか皆さん)、相撲の琴錦(これはどういうわけか忘れない)と、どういう言い訳、申し開き、自己正当化を聞いても、その言葉そのものにへんなところ(言葉の意味を間違ったり、文章になってないとか)がなくても聞いてるこちらが不安になってしまうような、人間性の欠落を感じたものである。

 中川さんの場合は、Facebookで謝罪らしきことをしたっきりだが、生で出てきて見る者を不安にさせる会見をしなくても、その「ネットにこもりっきり」なところと、ボロボロと出てくる重婚証拠写真などが気持ち悪くて、やはり見ているこちらが不安になる。

 全裸で仁王立ちしてる写真も気味が悪いが(デジカメや写メが出現して、人はつい全裸の写真や局部の写真を撮ると思うけれどーー撮りませんか?(笑)ーーあの全裸ポーズはセンスというものを感じず、票を投ずる気を失せさせる。まあ最初から自民党議員に投票しませんけど私は)、やはりにっこり笑ってウェディングドレスの新婦(偽りの)と並んでる「結婚写真」だろう。あまりにも気持ち悪い。こんな写真を放置してないで、出てきてなんかしゃべってくれーとお願いしたくなる。しゃべったらしゃべったでもっと気持ち悪くなりそうだが。

乙武くんの奥さんは「謝ってあげた」

 出てこない夫の代わり、というわけではないだろうが、中川さんの奥さんがフジテレビのカメラの前で謝罪コメントを述べた。

 この奥さんが、病気療養中の病み疲れた様子でカメラにむかって夫の不始末を謝る姿を見てつらい気持ちになった人はいっぱいいたようで、フジテレビに対する批判がネット上にばんばん出ていた。

 私がこれを見て感じたことは多少違う。

 すぐに思い出したのが乙武洋匡氏の奥さん、いや離婚したから、元奥さんのことだ。

「乙武さん妻の詫び文は亭主に対するいやがらせ?――私と同じような優越感見せたい欲を出したのか…」 

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筆者

青木るえか

青木るえか(あおき・るえか) エッセイスト

1962年、東京生まれ東京育ち。エッセイスト。女子美術大学卒業。25歳から2年に1回引っ越しをする人生となる。現在は福岡在住。広島で出会ったホルモン天ぷらに耽溺中。とくに血肝のファン。著書に『定年がやってくる――妻の本音と夫の心得』(ちくま新書)、『主婦でスミマセン』(角川文庫)、『猫の品格』(文春新書)、『OSKを見にいけ!』(青弓社)など。

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