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轟悠が12年ぶりに「長崎しぐれ坂」を九州で

【月刊タカラヅカ】月組公演

谷辺晃子


拡大轟悠=博多座提供
 着流し姿がサマになる。熊本出身の専科、轟悠(とどろき・ゆう)が「長崎しぐれ坂」(脚色・演出 植田紳爾)を福岡の博多座で演じている。九州づくしの公演に本人は「たまたま」と笑う一方、「大変情熱を注いだ作品。時がたっても消えてほしくない人情もので、ぜひ味わっていただきたい」と力を込める。

 江戸末期の異国情緒あふれる長崎を舞台に、幼なじみの男女3人が愛憎劇を繰り広げる。精霊流しや神田祭りといった舞踊の場面も随所に盛り込まれ、見どころが多い。轟は初演時(2005年)と同じ伊佐次役。「ちょうど干支(え・と)が一周して、まさかまたやるとは思いませんでした。長く宝塚にいると、こういうこともあるんですね」と、12年ぶりの巡り合わせにうれしさと驚きをにじませる。

 初演のときに苦労したのは所作だった。熊本県人吉市出身の九州人なのに、「江戸っ子で、やくざ者でもチンピラでもない。そんな伊佐次のイメージをつくっては壊しながら組み立てていった」と振り返る。

 今回は最上級生という立場でもある。若きトップスター珠城(たま・き)りょうが率いる、みずみずしい月組を頼もしく思う。「りょうくんは心やさしい人。体格がいいので私を包み込んでくれるし、月組の舞台に対する情熱を日々感じている」

 後半のショー「カルーセル輪舞曲(ロンド)」にも久々に登場している。轟のために新たに設けられた場面で、朝美絢(あさ・み・じゅん)ら下級生と歌い踊る。「自分からお願いしました。やはり九州なので」。この特別感あふれる舞台が博多座だけなんて、もったいない。

 公演は27日まで。


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