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【公演評】宙組『A Motion』

スターオーラ爆発!朝夏まなとの魅力を徹底的に味わう究極のライブパフォーマンス

さかせがわ猫丸 フリーライター


拡大『A Motion』公演から=岸隆子(Studio Elenish)撮影

 宙組公演、朝夏まなとアメイジングステージ『A Motion(エース モーション)』が、梅田芸術劇場メインホールで上演されました(6/23~28、東京・文京シビックホール)。2012年に花組から移籍した朝夏さんは、2015年3月、宙組の7代目トップスターに就任。長身でスタイリッシュな組カラ―を象徴するかのような存在感で、宙組を力強くけん引してきました。

 8月から始まる大劇場公演『神々の土地~ロマノフたちの黄昏~』『クラシカル ビジュー』がラストステージとなるので、これが実質的な退団イベントとなります。そんな記念公演にふさわしく、朝夏さんの魅力がぎっしり詰まったコンサートとなりました。

 激しいダンスナンバーが連続するライブパフォーマンスは、組子たちの活躍も見逃せません。ピンクに髪を染めた愛月ひかるさん、誠実さあふれる澄輝さやとさん、リズムを刻むだけで魅了する蒼羽りくさん、透き通った歌声の星吹彩翔さん、弾けるダンスの和希そらさん、ヒロイン役を担った伶美うららさんらをはじめ、下級生の一人ひとりまでが、まぶしいほどの輝きを放っていました。

名ダンサーたちの活躍と朝夏のラスボス感

拡大『A Motion』公演から=岸隆子(Studio Elenish)撮影
 抜群のスタイルで、黒燕尾や軍服が似合う現代の貴公子。宝塚の男役らしさが全身から香り立つ朝夏さんですが、本格的にその魅力が開花したのは、むしろ宙組でトップスターになってからかもしれません。

 シャープで美しいダンスはもちろん、歌唱力も飛躍的に伸び、『エリザベート』のトート役はまさにその集大成だったといえるでしょう。あたたかな人柄が伝わる舞台に包容力も備わり、公演を重ねるごとに揺るぎないトップ像が築き上げられていきました。就任からわずか2年半。まだまだこれからと思っていただけに退団は惜しまれますが、潔い去り方も憎いほどにカッコいいではありませんか。

 今回の『A Motion』は、朝夏さんの歌とダンスを思う存分見てみたかったというファンの期待を、一気に実現するコンサートとなりました。選抜されたメンバーは29名、全員が歌って踊って息つく暇もありません。最下級生に至るまでフルに活躍する中、登場する朝夏さんの「ラスボス感」がすごい。ただ豪華な衣装だけではない、全身から発光するスターオーラが爆発です。長い手足を使った軸がぶれないキレのあるダンスは、誰よりも大きく、美しく、圧倒的存在感が「これぞトップスター!」の見本のようでした。

◆公演情報◆
朝夏まなとアメイジングステージ
『A Motion(エース モーション)』
2017年6月6日(火)~11日(日) 大阪・梅田芸術劇場メインホール
2017年6月23日(金)~28日(水) 東京・文京シビックホール
[スタッフ]
作・演出:齋藤吉正
公式ホームページ

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筆者

さかせがわ猫丸

さかせがわ猫丸(さかせがわ・ねこまる) フリーライター

大阪府出身、兵庫県在住。全国紙の広告局に勤めた後、出産を機に退社。フリーランスとなり、ラジオ番組台本や、芸能・教育関係の新聞広告記事を担当。2009年4月からアサヒ・コム(朝日新聞デジタル)に「猫丸」名で宝塚歌劇の記事を執筆。ペンネームは、猫をこよなく愛することから。

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