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山口百恵さんの息子・三浦祐太朗さんは何を叫ぶ?

母のカバーアルバム『I’m HOME』を聴いて考えた

矢部万紀子 コラムニスト

 三浦友和さんと山口百恵さんの長男である三浦祐太朗さんが、7月5日にアルバムをリリースした。『I'm HOME』。辞書を引くと、「ただいま」の意味だと書いてあった。祐太朗さんが、山口百恵さんに「ただいま」って言っている。それだけで私はグッと来てしまう。

山口百恵拡大山口百恵さん=1979年
 最初に自慢しておくのだが、私は百恵さんと誕生日が同じである。これはもう、人に何百回も言ってきた。「山口百恵ちゃんと同じ、1月17日生まれです」と。

 正確には百恵さんは私の2歳お姉さんだ。1959年1月17日生まれの百恵さん。私は1961年1月17日生まれ。

 次いで表明するならば、私は百恵さんのファンである。

 これは、表立ってはあまり語っていないが、親しい友人だけでカラオケに行ったときは、「これ、百恵ちゃんのLPに入っていた歌なんだー」と言いながら「おだやかな構図」を歌うことにしている。来生えつこ作詞、来生たかお作曲のとてもよい歌。

百恵さんが祐太朗さんを守ろうとした瞬間

 祐太朗さんは今年、アーティスト活動10周年だそうだ。俳優になった次男の貴大さんはドラマなどで時々見る。3番手くらいで、よい演技をしている。祐太朗さんはバンドデビューしたことは知っていたが、その後のことは全く知らなかった。

 だから6月10日の夜、何気なくつけたテレビで祐太朗さんを見たとき、驚いた。「わー、久しぶりー」。

 百恵さんは80年に引退し、84年に祐太朗さんを出産した。出産後、病院から退院するとき百恵さんは友和さんとともに報道陣の前に出て、顔が見えるように赤ちゃんを抱いて写真を撮らせた。

三浦祐太朗さん=2013年拡大三浦祐太朗さん=2013年
 男の子が生まれたか、女の子が生まれたかも世間に伏せる芸能人夫妻がいる昨今に比べ、三浦夫妻はなんて太っ腹なのだろう。

 当時にしてみれば、出産後の百恵さんと赤ちゃんはカメラの前に立つくらいの「公共性」のある存在だったということだろう。世間はそう思っていたし、2人も「引退した山口百恵とその夫」として、それくらいは引き受ける覚悟はあったのだろう。

 だから生まれたてで、まだ目をあいていない感じの祐太朗さんの顔を「見た」という記憶が私の中にある。

 そして百恵ファンにとって祐太朗さんといえば、平手打ち事件だろう。 ・・・続きを読む
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筆者

矢部万紀子

矢部万紀子(やべ・まきこ) コラムニスト

1961年生まれ。83年、朝日新聞社に入社。宇都宮支局、学芸部を経て、週刊誌「アエラ」の創刊メンバーに。その後、経済部、「週刊朝日」などで記者をし、「週刊朝日」副編集長、「アエラ」編集長代理、書籍編集部長などをつとめる。「週刊朝日」時代に担当したコラムが松本人志著『遺書』『松本』となり、ミリオンセラーになる。2011年4月、いきいき株式会社(現「株式会社ハルメク」)に入社、同年6月から2017年7月まで、50代からの女性のための月刊生活情報誌「いきいき」(現「ハルメク」)編集長。

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