母のカバーアルバム『I’m HOME』を聴いて考えた
2017年07月11日
三浦友和さんと山口百恵さんの長男である三浦祐太朗さんが、7月5日にアルバムをリリースした。『I'm HOME』。辞書を引くと、「ただいま」の意味だと書いてあった。祐太朗さんが、山口百恵さんに「ただいま」って言っている。それだけで私はグッと来てしまう。
正確には百恵さんは私の2歳お姉さんだ。1959年1月17日生まれの百恵さん。私は1961年1月17日生まれ。
次いで表明するならば、私は百恵さんのファンである。
これは、表立ってはあまり語っていないが、親しい友人だけでカラオケに行ったときは、「これ、百恵ちゃんのLPに入っていた歌なんだー」と言いながら「おだやかな構図」を歌うことにしている。来生えつこ作詞、来生たかお作曲のとてもよい歌。
祐太朗さんは今年、アーティスト活動10周年だそうだ。俳優になった次男の貴大さんはドラマなどで時々見る。3番手くらいで、よい演技をしている。祐太朗さんはバンドデビューしたことは知っていたが、その後のことは全く知らなかった。
だから6月10日の夜、何気なくつけたテレビで祐太朗さんを見たとき、驚いた。「わー、久しぶりー」。
百恵さんは80年に引退し、84年に祐太朗さんを出産した。出産後、病院から退院するとき百恵さんは友和さんとともに報道陣の前に出て、顔が見えるように赤ちゃんを抱いて写真を撮らせた。
当時にしてみれば、出産後の百恵さんと赤ちゃんはカメラの前に立つくらいの「公共性」のある存在だったということだろう。世間はそう思っていたし、2人も「引退した山口百恵とその夫」として、それくらいは引き受ける覚悟はあったのだろう。
だから生まれたてで、まだ目をあいていない感じの祐太朗さんの顔を「見た」という記憶が私の中にある。
そして百恵ファンにとって祐太朗さんといえば、平手打ち事件だろう。
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