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『ビューティフル』、中川晃教×伊礼彼方対談/下

相思相愛のふたりが、一期一会の先に思い描くミュージカルシーンの未来

岩村美佳 フリーランスフォトグラファー、ライター


『ビューティフル』、中川晃教×伊礼彼方対談/上

アッキーは異色、舞台でつい見てしまう

拡大ミュージカル『ビューティフル』に出演する、中川晃教(左)と伊礼彼方=宮川舞子撮影

――お互いについてをお話を伺いたいと思います。昨年の『グランドホテル』では別チームでしたし、2015年『Golden Songs』はショーでしたから、芝居としては初共演ですね。

中川:クリエの夏フェスでも一緒だったよね!

――2013年の『ONE-HEART MUSICAL FESTIVAL 2013 夏』ですね! 一緒に歌っていましたね。

中川・伊礼:『闇が広がる』!

――まぼろしのトートとルドルフですね!

中川:何故か僕がトートで。

伊礼:僕はルドルフをやっていたからね。

中川:でも、彼方の方がトートっぽいじゃん。

――懐かしいですね。今回の共演までに、お互いに思っていた印象をお聞かせください。

伊礼:皆さんが思っている印象と同じですよ。「神の申し子」ですよ! 現れた天才!

中川:この人、話に乗っかりたいタイプなんですよ。僕もそうなの(笑)。

伊礼:(笑)。

中川:だから、僕がそういう話に乗っかったら、おかしくなっちゃうじゃん(笑)。もうちょっと、等身大の域で……話してください……。

全員:(爆笑)

拡大ミュージカル『ビューティフル』に出演する、中川晃教(左)と伊礼彼方=宮川舞子撮影

――では、「神の申し子」は置いておいて、いかがでしょうか?

伊礼:もちろん個性的で、魅力があるんですが、やっぱり異色というか。わかりやすく言えば、僕はどの作品を見にいっても、基本的に主役に目が行かないんですよ。いつも脇に目が行ってしまって、「面白いな、こんな感じでやるのか」と思うんです。アッキーの作品を見にいくと、もちろん脇をやってるときにも目が行くんだけれど、主役をやっているときにも目が行ってしまうんですよね。だから、僕からすると異色。それは多分、普通のミュージカル俳優でも、役者でもない、音楽畑から来た人間というのもあると思いますが、自分の武器をちゃんとわかっていて、見せ方もわかっていて、自分の感性で役に向き合っていることが他の人には出来ない武器になっているんだと思います。それが個性になっていくんでしょうね。つい見てしまうようなタイプの人間だから好印象で、また見てみたいなと思わされました。こういうタイプの人間が何人かいるんですよ。

中川:他に誰がいるの?

伊礼:藤岡(正明)とかね。

中川:ああ、マサね!

伊礼:藤岡も、「こんな所でこんな芝居をするの? 面白いな! 何でだろうな……」と思っていたの。それで、面識はなかったのに、楽屋で「面白いですね!」と話しかけた。彼も見てくれていて、「僕も見ています!」と、楽屋で話すような仲になったんだよね。アッキーともそう。共演していなかったけれど、面白いなと思っていて、話しかけたりしたよね。

◆公演情報◆
ミュージカル『Beautiful』
2017年7月26日(水)~8月26日 (土) 東京・帝国劇場
[スタッフ]
脚本:ダグラス・マクグラス
音楽・詞:ジェリー・ゴフィン&キャロル・キング、バリー・マン&シンシア・ワイル
演出:マーク・ブルーニ
振付:ジョシュ・プリンス
訳詞:湯川れい子/翻訳:目黒 条
[出演]
水樹奈々/平原綾香(Wキャスト)、中川晃教、伊礼彼方、ソニン、武田真治、剣幸 ほか
公式ホームページ
〈中川晃教プロフィル〉
俳優、シンガー・ソングライター。2001年デビュー。その後、ミュージカル『モーツァルト!』の主演に抜擢され、第57回文化庁芸術祭賞演劇部門新人賞、読売演劇大賞優秀男優賞、杉村春子賞を受賞。主な舞台出演作に『きみはいい人、チャーリー・ブラウン』『フランケンシュタイン』『マーダー・バラッド』『ジャージー・ボーイズ』『グランドホテル』『DNA―SHARAKU』『HEADS UP!』など。『SONG WRITERS』『あかい壁の家』『星めぐりのうた』『銀河英雄伝説 撃墜王篇』『女信長』『ピトレスク』など、舞台出演と同時に楽曲提供もしている。
中川晃教official web site
〈伊礼彼方プロフィル〉
沖縄県出身の父とチリ出身の母の間に生まれる。幼少期はアルゼンチンで過ごし、その後、横浜へ。中学生の頃より音楽活動を始め、ライブ活動をしていたときにミュージカルと出会う。その後、ミュージカルやストレートプレイ、コンサートなど、ジャンルや役柄を問わず、幅広い表現力と歌唱力を武器に多方面で活動中。最近の主な出演作は、『王家の紋章』『お気に召すまま』『サバイバーズ・ギルト&シェイム』『あわれ彼女は娼婦』『グランドホテル』『ピアフ』など。12月には、ミュージカル『メンフィス』への出演を控えている。
伊礼彼方official web site

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筆者

岩村美佳

岩村美佳(いわむら・みか) フリーランスフォトグラファー、ライター

ウェディング小物のディレクターをしていたときに、多くのデザイナーや職人たちの仕事に触れ、「自分も手に職をつけたい」と以前から好きだったカメラの勉強をはじめたことがきっかけで、フォトグラファーに。現在、演劇分野をメインにライターとしても活動している。

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