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伶美うらら、決意のサヨナラ公演

【月刊タカラヅカ】11月退団発表 8月18日から「神々の土地」

河合真美江、谷辺晃子


拡大伶美うらら=滝沢美穂子撮影
 【朝日新聞紙面より】突然の退団発表に驚かされた。宙組の娘役、伶美(れいみ)うららが8月18日に宝塚大劇場で始まる「神々の土地」で歌劇団を去る。トップ娘役目前だったのに、と悔やむファンも多いはず。しかし本人は、ヒットメーカーの演出家上田久美子が手がける今作と巡り合い、決意を固めたと明かす。「千秋楽まで前を見続け、進み続けたい」。言い切る姿は美しくすがすがしい。

 2009年入団の芝居心の豊かな娘役。11年に新人公演で、12年にはバウ公演で初ヒロインを務めた。15年に上演された「王家に捧ぐ歌」では、初演時にトップ娘役だった檀れいが演じたアムネリス役に。落ち着き払った舞台姿は高い安定感を誇り、作品に深みと厚みをもたらしてきた。

 「神々の土地」の役はドイツ出身のイリナ。大公妃としてロシアへ嫁ぎ、革命のうねりの中で、トップスター朝夏まなと演じる帝国軍人ドミトリーと同志のような絆で結ばれる。「恋愛というだけでは表現できない関係性です。せりふの裏の、さらにその裏側にある感情を大切にしたい」

 朝夏と深く関わる役どころは、14年の上田作品「翼ある人びと」で経験済み。「この公演がなかったら、いまの自分はない」と言うほど多くを吸収した舞台だった。演技に対する向き合い方が変わったという。

 そして再び上田がつくる物語に身をゆだねることになり、胸が躍る。「ファンの方、先生方、上級生の方々から多くを学んでいまがある。ここまで来られたのも、皆さまに支えて頂いたから」と万感の思いがあふれる。

 退団が決まった際の恒例の質問には「結婚は、しません」と笑顔でにっこり。そして「がんばります!」。今作が最後だなんて、やっぱり惜しい。

 宝塚大劇場で9月25日まで。東京宝塚劇場で10月13日~11月19日。