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『4Stars 2017』

世界クオリティのミュージカル・ショー第2弾、城田優が出演

真名子陽子 ライター、エディター


拡大城田優=安田新之助撮影

 「これが世界クオリティ!」と銘打ったミュージカル・ショー『4Stars』が、4年ぶりに開催される(12月に大阪と東京で開催)。『4Stars 2017』と題した今回の公演は、前回に引き続き、シエラ・ボーゲスとラミン・カリムルー、城田優が登場。そして、新たにパティーナ・ミラーを迎える『4Stars 2017』は、ミュージカルファンが喜ぶ楽曲の一部がすでに発表されている。

 今回のテーマは『旅=journey』。“いかなる困難に直面した時でも、愛の探求は続く”をキーワードに、ブロードウェイミュージカルに限らず、ウィーンミュージカルやフレンチミュージカルの作品からも選曲される。大阪で城田優の取材会が行われ、2013年の前回の『4Stars』公演や今作品への思い、共演者について語ってくれた。

スペイン語、英語、日本語で歌うということ

拡大城田優=安田新之助撮影
記者:前回の公演で歌われたスペイン語の曲が素晴らしかったですし、英語もネイティブのようだなと感じました。いろんな言語で歌われましたが、その魅力や難しさなどそれぞれ教えてください。

城田:まず、僕の第一言語は日本語、第二言語はスペイン語で、英語はみなさん同様中学生の時に初めて教科書を開いたのが最初の出合いです。英語で歌うことは得意ではないけれど、今も勉強を続けています。僕自身の感覚と時間をかけて、今は何とか日常レベルまで話せるようになりました。前回、歌詞の意味をくみ取ることは非常に難しかったですが、言語として、英語で歌うことは歌い易かったです。日本語はひとつの音にひとつの言葉しか入らないですが、英語だと流れるように歌えます。ただ、英語で歌うことを苦か楽かで言ったら苦です(笑)。歌うことは好きですが、ブロードウェイの舞台で主役を演じるような方々と同じ条件で歌わないといけないのは、なかなかハードルが高いですね。知らない単語や表現が出てきた時に理解し、言葉の意味を自分の中に落としこむことは非常に難しいです。

 前回、スペイン語で歌った歌は、たくさんの方から一番良かったと言ってもらえました。おそらく、スペイン語は僕の第二言語で、歌詞の意味をちゃんと落とし込め、発音を気にすることなく歌えたからです。英語は発音を気にしながら歌っていて、僕がネイティブと思われる方もいるかもしれませんが、実際は勉強をしているだけです。でもスペイン語は、もちろん知らない単語はたくさんありますが、幼少期にスペインに住んでいたので発音はおそらく問題ないですし、意味もすっと入ってきます。英語は勉強することで落とし込んでいるけれど、スペイン語は知らない言葉でも一度落とし込んだら、自然に自分の感情として歌えるので、スペイン語の曲が評価されたのはそこにあるのかなと思います。

前回から4年、その経験値を歌で表現できたら

拡大城田優=安田新之助撮影

記者:今回、楽しみにしていることは?

城田:『エリザベート』の「闇が広がる」をラミンと歌うのをすごく楽しみにしています。

記者:前回とはまた違う感覚で臨む感じでしょうか?

城田:前回はブロードウェイスターの3人と城田優で、なんで城田優なの?と思われた方が多かったと思います。4年を経て言えることは、3人+1人ではなく4人であるということ。この4年の経験値を歌で表現できたらと思っています。気負わないようにしたいですね。

記者:前回は気負っていたのですか?

城田:前回、シエラに言われたことで印象に残っている言葉があります。僕のマイナス思考なところや気にしすぎるところ、ステージに立つときにすごく緊張することなど、色んな話をしていたら、「優は自分がやってきたことを舞台上で証明しなきゃと思っているみたいだけど、お客様とただその時間を共有すればいいんだよ。」って言ってもらえ、なるほど、と思いました。確かに絶対失敗したくないとか、成功しなきゃいけないとか、オーディションを受けるような感覚でステージに立っていました。未だにその感覚があるのですが、彼女たちはそれがないのです。ONとOFFの違いがなく、リハーサルと同じように、ステージへ出てラフに歌い上げてしまいます。彼らなりに緊張はしているけれど、僕のようにネガティブに不安を抱き続けるのではなく、ポジティブな緊張感、何が起こるのだろうという緊張感で臨んでいるのです。そういうところを教えてもらえたので、自分の持っているエネルギーを出し切り、一つ上のレベルにいくことができたらと思います。

前回と違う楽しみ方で楽しめることを約束します

拡大城田優=安田新之助撮影

記者:今回、演出をされるサラナさんとはどのようなお話をされているのですか?

城田:選曲云々より細かいディテールにこだわりたいという話をしました。それぞれのアイデンティティを出したいと。いろんな言語が登場しますし、この4人だからこそできる組み合わせです。ただ派手にするのではなく、歌や物語を通して、僕たちのエネルギーを伝えられたら、ということをお話しました。

記者:お客様も前回よりさらに楽しめる気がします。

城田:絶対に前回と違う楽しみ方で楽しめる、ということはお約束できますが、前回より楽しいかというとまだ何とも言えません。前回は、ビッグナンバーを打ち上げ花火のようにドカンドカンと上げて、すごいっ!と思わせるショーでした。今回は、時に線香花火があり、時に打ち上げ花火があり、時にロケット花火があるようなショーになると思います。お客様の好みによると思いますが、色んな花火を用いてつくるショーは、確実に素晴らしいものになると思います。

あんなに自由自在に声を出せる人がこの世の中にいるのか

記者:今回共演する3人の魅力を教えてください。

城田:パティーナにはまだ会ったことがないのですが、以前NYで拝見した『PIPIN』は本当に素晴らしく、モンスター級の方だなという印象です。ラミンは気の合うお兄さんのような存在です。家族や友だち思いで、おちゃめでいたずらっ子のようなかわいいところもある。繊細な声からダイナミックな高音まで、あんなに自由自在に声を出せる人がこの世の中にいるのかと思います。レベルが違う。彼はそれをトレーニングせずに天性で持っているのが凄いところです。シエラは真っ直ぐでピュアで優しくてチャーミングなところはラミンと一緒です。動物や自然が大好きで、てんとう虫が大好きです(笑)。そして日本も大好き。優しい心の持ち主で、「優はそのままでいいんだよ、私たちはウソをつかないから」と、僕のモチベーションを上げてくれます。二人は優しさのかたまり、愛の溢れる人たちです。

記者:では、城田さんご自身の魅力は?

城田:誰とでも仲良くなれる。人が好きで興味を持っているところでしょうか。だから彼らも僕に興味を持ってくれたのだと思います。そして、スペインと日本で過ごしたというインターナショナルな部分は、自分の魅力に成り得るのかな。

「オリンピック・ワールドカップ・4Stars」

拡大城田優=安田新之助撮影

記者:オリンピックやワールドカップのように4年ぶりの開催です。今後も4年ごとに『4Stars』は開催されるのでしょうか? それとも、もっと短いスパンでやりたいと思いますか?

城田:4年ぶりというのは偶然で、ずっと「やりたい」と言い続けていました。こんなにモチベーション高くしてもらえ、経験値としても圧倒的なものを得られる舞台はないですから、僕自身は今後も続けていきたいと思っています。『4Stars』が『5Stars』や『6Stars』になって、形がどんどん変わってもいいですし、僕たちが作る第1章から始まった『4Stars』は、どのような形になっても続けていきたいと思います。

 4年後でも2年後でもいいですが、毎年の開催となると価値がなくなってしまいます。4年くらいがちょうどいいかもしれませんね。「オリンピック・ワールドカップ・4Stars」となれば嬉しいです。僕がおじいさんになっても、色んな国の人が日本に集まってミュージカル・ショーをしている…理想です!

記者:ずっと日本代表で出演したいですか?

城田:う~ん(笑)。何年か後には作り手側に回りたいですね。プロデュースしたいです。

記者:では、最後に意気込みをお願いします。

城田:ブロードウェイから出演者、演出家、音楽監督が日本へやって来てショーをやるというのは本当に稀で、本来は飛行機に乗って行かないと彼らを見ることができない。しかも、今回は彼らが普段歌わないウィーンミュージカルやフレンチミュージカル、僕が親しんできた『エリザベート』や『ロミオ&ジュリエット』の曲を、彼らが一緒に歌うことは新たな試みなので、楽しみにしていただきたいと思います。そして、前回の『4Stars』からどんなエネルギーを得て今回の『4Stars 2017』を作ろうとしているのか、見に来ていただければわかると思いますので、ぜひ劇場に来て欲しいです。短い期間ですので、すぐにチケットを取ってください!本当に素晴らしいミュージカル・ショーをお届けしますので、ぜひ劇場に足を運んでください!

◆公演情報◆
『4Stars 2017』
2017年12月14日(木)~17日(日) 大阪・梅田芸術劇場メインホール
2017年12月20日(水)~28日(木) 東京・東京国際フォーラム ホールC
[スタッフ]
演出:サラナ・ラパイン
[出演]
パティーナ・ミラー、ラミン・カリムルー、シエラ・ボーゲス、城田優 (アルファベット順)
公式ホームページ

筆者

真名子陽子

真名子陽子(まなご・ようこ) ライター、エディター

大阪生まれ。ファッションデザインの専門学校を卒業後、デザイナーやファッションショーの制作などを経て、好奇心の赴くままに職歴を重ね、現在の仕事に落ち着く。レシピ本や観光情報誌、学校案内パンフレットなどの編集に携わる一方、再びめぐりあった舞台のおもしろさを広く伝えるべく、文化・エンタメジャンルのスターファイルで、役者インタビューなどを執筆している。

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