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平方元基インタビュー/下

思い出が巡るような空間になると楽しいかな

真名子陽子 ライター、エディター


平方元基インタビュー/上

久しぶりに会いたくなったんです、仕事で

拡大平方元基=冨田実布撮影

――スペシャル・ゲストがお二人、日野真一郎(LE VELVETS)さんと上原理生さんです。

 ゲストに意味を持たせ過ぎずに、いろんな曲を楽しんでもらいたいと思ったときに、一人より二人の方がレパートリーの幅が広がりますし、1日しかないコンサートなので特別なものにしたかったんです。二人とはガラコンサートで共演した時に同じ楽屋で、その時にとても仲良くなったんです。理生とは『ロミオ&ジュリエット』で出会って、それ以降も共演したことがあるのでよく知っていましたし、しぃたん(日野)とは共演したことはないんだけど、プライベートでものすごく仲がいいんです。自分を知ってくれている人がそばにいてくれると安心しますし、自分の魅力を引き出してくれるかなと思っています。理生も30歳になって、三人とも覚悟の時期に来ていると思うんです。これからどうなっていくか楽しみな三人ですし、それぞれ目標があり、かつ、色がかぶらない三人です。久しぶりに会いたくなったんです、仕事で。

――その二人は歌を主戦場にしている方ですね。

 そうなんです。決まってから気づいたんですよ(笑)。彼らは大学で音楽を勉強してきた方たちで、僕は違う。最初、ミュージカルはオペラのように歌わないといけないと思っていました。でも、歌い方はひとつの方法、表現であって、それぞれの正解があっていいと思ったんです。ミュージカル作品に僕を選んでくださった理由があるなら、そういう歌い方でなくてもいいということだから、歌い方を真似する必要はないし、僕は僕の歌い方で歌えばいいんだと。心にあるものをきちんと出せばいいんだと思いました。

拡大平方元基=冨田実布撮影
――そうですね。ミュージカルはお芝居があっての歌だと思います。そして、今回は演出家(菅野こうめい)が入っています。

 何でも自分でやろうとしても、無理なことに気づいたんです(笑)。前回は舞台監督さんやプロデューサーの方と構成などは考えたのですが、コンサートの場合、細かい照明のことなど、時間がないのでできないんです。より良いものをお客様に提供するには、客観的に見て自分を動かしてくれるプロの方の力を借りることが必要だなと思いました。舞台と違ってコンサートは、自分だけで自分の見たい景色は表現できないと思ったんです。

――“平方元基”という素の自分で歌うわけですもんね。

 そうなんです。先日もファンミーティングで『王家の紋章』の歌を歌ったのですが、やっぱり歌えないんですよ(笑)、すっごく緊張したんです。

――素で歌うのは緊張するもんですか?

 しましたね。あの照明、あのセット、あのメイクがあって、「ザ・王家の紋章! エジプト!」という中だからこそ、歌ったりセリフを言ったりできたけど、やっぱり素では歌えない……ってなります。でも、歌い切りましたけどね! その時も、演出家は必要なんだなって思いました。

――なるほど。客観的に見て雰囲気や動きなどを見てくれる方が必要だと。

 その方がより良くなると思うんです。例えば、このスーツを気に入っていると思うけど、こっちの方が似合っているよ、って言ってくれるような。単純なことなんだけど、みんなの意見を聞いた方が良いなと思いました。

◆公演情報◆
『平方元基プレミアムコンサート2017~Wonderful Memories~』
2017年12月21(木) 東京・めぐろパーシモンホール大ホール
※プレイガイド一般発売:10月7日(土)~
[スタッフ]
構成・演出:菅野こうめい
Music Director:ハクエイ・キム
演奏:ハクエイ・キム スペシャル・ユニット
[出演]
平方元基/スペシャル・ゲスト:日野真一郎(LE VELVETS)、上原理生
公式ホームページ
〈平方元基プロフィル〉
2008年より数多くのテレビドラマに出演。2011年『ロミオ&ジュリエット』のティボルト役に抜擢され、ミュージカルデビューを果たす(13年版、ベンヴォーリオ役で出演)。その後も数々の大作ミュージカルに出演。主な舞台出演作品に、『王家の紋章』『スカーレット・ピンパーネル』『ダンス オブ ヴァンパイア』『サンセット大通り』『アリス・イン・ワンダーランド』など。10月より『レディ・ベス』再演、来年3月より『舞妓はレディ』に出演予定。
平方元基オフィシャルファンクラブサイト

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筆者

真名子陽子

真名子陽子(まなご・ようこ) ライター、エディター

大阪生まれ。ファッションデザインの専門学校を卒業後、デザイナーやファッションショーの制作などを経て、好奇心の赴くままに職歴を重ね、現在の仕事に落ち着く。レシピ本や観光情報誌、学校案内パンフレットなどの編集に携わる一方、再びめぐりあった舞台のおもしろさを広く伝えるべく、文化・エンタメジャンルのスターファイルで、役者インタビューなどを執筆している。

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