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山尾志桜里議員は豊田真由子議員と同じ轍を踏んだ

前原誠司民進党代表は「過保護」。彼女は議員辞職してから選挙に出ればよかった

横田由美子 ジャーナリスト

地元後援会の支援者と握手する山尾志桜里議員=22日午後3時28分、愛知県尾張旭市、20170922拡大地元の支援者と握手する山尾志桜里議員=2017年9月22日、愛知県尾張旭市
 女の敵は女――と批判されても仕方ないほど、山尾志桜里議員と豊田真由子議員に関する私の記事は厳しい内容に終始している。

 特に交流のあった山尾議員への批判は、彼女から“裏切り”と呼ばれても仕方のないものであることは、私自身、よく自覚しているつもりだ。それでも、苦言を続けさせていただくのは、彼女は次世代のエースとなる女性議員だと考えていたからである。

山尾志桜里議員の認識の甘さ

 9月22日、山尾議員は、地元の愛知7区に入り、支援者を前に「無所属で戦うという挑戦に力を貸してほしい」と述べ、10月10日公示、22日投開票予定の衆院選に出馬表明をした。爽やかな白いワンピースに濃紺のジャケットを羽織り、アクセサリーは時計だけだった。やつれてはいたが、それでも顔立ちの美しさは目立った。

 民進党に離党届を提出してから、公の前に姿を現したのは15日ぶりのこと。しかし、集まった報道陣からは相変わらず「W不倫疑惑」についての質問ばかりが飛んだ。それも致し方ないだろう。山尾議員の「離党会見」は、記者からの質問はいっさい受け付けないという、およそ政治家らしくない対応だったからだ。

 私個人としては、山尾議員が9歳年下の弁護士と男女の一線を越えたかどうかはどうでもいい。しかし、有権者の関心が「山尾議員がどう説明するのか」にある以上、記者会見で、立っていられないほど苦しくとも、答えるべきだったと、彼女の認識の甘さに呆れた。

 山尾議員が“雲隠れ”中、FNNが実施した世論調査では、「(不倫疑惑報道について)説明責任を果たしていると思わない」と答えた人が76.2パーセントにものぼり、有権者の高い関心を示している。

 地元のぶら下がり会見で、ようやく山尾議員は記者の質問に応じたが、その答えは、

 「相手のご家族に心痛を与えるので、新たな主張は控える」

 といった逃げ口上に終始しただけでなく、半ばキレて記者に逆質問する場面もあった。

 「(不倫)報道について、政治家の説明責任はどうあるべきなのか」
 「説明責任を果たしているか、いないのか。最終的には有権者に通信簿を付けていただきたい」

 私は、このコメントを聞いた時、山尾議員は豊田議員と同じ轍を踏んだと感じた。

 前稿で豊田議員の謝罪会見について書いたとおり、彼女は服装から段取りまで恐らく細かく詰めて臨んだのだろうが、最後の週刊新潮記者からの質問で激しく逆ギレ。やはり豊田議員は、暴言・暴行をふるったのではないか、と有権者に強く印象づけてしまった。

豊田真由子議員の後を追うような状況

 山尾議員と豊田議員は同じ東大法学部の同級生で、親交もあったという。

 「山尾と豊田は、東大でも目立つ女子学生のグループで、よく合コンに一緒に行ったりしていました。でも当時の豊田は ・・・続きを読む
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筆者

横田由美子

横田由美子(よこた・ゆみこ) ジャーナリスト

1996年、青山学院大学卒。雑誌、新聞等で政界や官界をテーマにした記事を執筆、講演している。2009年4月~10年2月まで「ニュースの深層」サブキャスター。著書に『ヒラリーをさがせ!』(文春新書)、『官僚村生活白書』(新潮社)など。IT企業の代表取締役を経て、2015年2月、合同会社マグノリアを設立。代表社員に就任。女性のためのキャリアアップサイト「Mulan」を運営する。

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