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『マタ・ハリ』主演、柚希礼音インタビュー(上)

絶世の美女役、がんばります。そして、変わる自分を楽しみたい

中本千晶 演劇ジャーナリスト


拡大柚希礼音=宮川舞子撮影/ヘアメイク:CHIHARU、スタイリスト:仙波レナ

 韓国発のミュージカル『マタ・ハリ』が年明けに上演される。この作品で主演を務める柚希礼音に話を聞いた。男性を惑わす絶世の美女の役だが、宝塚を卒業し様々な作品を経た今だから「挑戦してみたいと思えるようになった」と話す。彼女の運命を変える2人の男性の役を演じる加藤和樹のこと、ダンスも得意な柚希が演じる日本版ならではの見どころについても話してくれた。

 目下、ミュージカル『ビリー・エリオット』にてビリーの恩師ウィルキンソン先生を熱演中の柚希だが、作品への思い入れや役作りのこと、5人のビリーそれぞれの魅力などについてもたっぷり語ってくれている。そして、気になる今後の抱負についても。一作ごとの自分自身の変化を楽しみながら前に進んでいく姿が清々しいインタビューとなった。

美しく純粋な女性、今なら挑戦してみたい

拡大柚希礼音=宮川舞子撮影/ヘアメイク:CHIHARU、スタイリスト:仙波レナ

――韓国でご覧になったそうですが、柚希さんから見たこの作品の魅力はどんなところでしょう?

 まず、フランク・ワイルドホーンさんの楽曲が全編で使われているので、一曲一曲に「わあっ」となって、すごく感動しました。韓国語なのにストーリーもわかりやすかったですし、とてもドラマティックな作品だ思います。

 でも、最初に観たのは宝塚を退団してまだ1年ぐらいの頃だったので、この美しく女性らしい役を、自分がすることになるとは到底思えませんでした。「やってみたい」とも思えなかったんです。でも、その後自分もいろんな作品を経験し、それによって「女性」を学び……。

――(笑)

 すごく挑戦ですけど、やってみたいなと思えるようになっていきました。マタ・ハリを演じることが決まり、もう一度韓国へ観に行ったら、受ける印象もずいぶん違い、ますます身の引き締まる思いでもありました。

 映画版も見たのですが、映画だとマタ・ハリが色々な男性を翻弄する様子の方が描かれています。でも、舞台版はそんなマタ・ハリが運命の人と出会うところから始まります。マタ・ハリの純粋な部分も描かれるのも興味深いなと思っています。

◆公演情報◆
2018年1月21日(日)~28日(日) 大阪・梅田芸術劇場メインホール
2018年2月3日(土)~18日(日) 東京・東京国際フォーラム ホールC
※チケット一般発売:10月22日(日)~
[スタッフ]
脚本:イヴァン・メンチェル
作曲:フランク・ワイルドホーン
作詞:ジャック・マーフィー
訳詞・翻訳・演出:石丸さち子
[出演]
柚希礼音、加藤和樹/佐藤隆紀(LE VELVETS)、東啓介/和音美桜/福井晶一 ほか
公式ホームページ
〈柚希礼音プロフィル〉
1999年、宝塚歌劇団に入団。2009年、星組トップスターに就任。主な主演舞台に、『ロミオとジュリエット』『オーシャンズ11』『眠らない男・ナポレオン-愛と栄光の涯に-』などがある。2014年には武道館での単独コンサートを行い、2015年、宝塚歌劇団を退団。退団後の出演舞台は、『プリンス・オブ・ブロードウェイ』『バイオハザード~ヴォイス・オブ・ガイア~』『お気に召すまま』。ミュージカル『ビリー・エリオット ~リトル・ダンサー~」に出演中。
柚希礼音オフィシャルファンクラブサイト

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筆者

中本千晶

中本千晶(なかもと・ちあき) 演劇ジャーナリスト

山口県出身。東京大学法学部卒業後、株式会社リクルート勤務を経て独立。ミュージカル・2.5次元から古典芸能まで広く目を向け、舞台芸術の「今」をウォッチ。とくに宝塚歌劇に深い関心を寄せ、独自の視点で分析し続けている。主著に『なぜ宝塚歌劇の男役はカッコイイのか』『タカラヅカ流世界史』『宝塚歌劇に誘(いざな)う7つの扉』(東京堂出版)、『鉄道会社がつくった「タカラヅカ」という奇跡』(ポプラ新書)など。早稲田大学非常勤講師、NHK文化センター講師。

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