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『マタ・ハリ』主演、柚希礼音インタビュー(下)

絶世の美女役、がんばります。そして、変わる自分を楽しみたい

中本千晶 演劇ジャーナリスト


『マタ・ハリ』主演、柚希礼音インタビュー(上)

熱血になり過ぎないよう気を付けてます

拡大柚希礼音=宮川舞子撮影/ヘアメイク:CHIHARU、スタイリスト:仙波レナ
――今、ご出演なさっている『ビリー・エリオット』の話もお聞きしたいと思います。私もプレビュー公演の初日を拝見しました!

 ありがとうございます。

――ロンドン版をご覧になった方の中には、ウィルキンソン先生という役は柚希さんのイメージとちょっと違うと感じられた方もいたと思うのですが、どんな風に考えて役作りされているのでしょう。

 もともと『ビリー・エリオット』という作品自体にものすごく惚れ込んでいて、どうしてもこの作品に出てみたくてオーディションを受けました。ウィルキンソン先生という人も本当に好きで、「まだ自分には早いかも」とか「合わないんじゃないか」という不安もあったのですが、合格することができました。

 そのとき演出の方々から「今までのウィルキンソン先生みたいに年上に作らなくもいい。あなたのバージョンでやりましょう」と言っていただきました。ですから、第一線を目指してバレエをすごく一生懸命やってきたのに、子どもができて現役に戻れなくなってしまったという設定です。

――なるほど。

 だから娘が大嫌い。モヤモヤしたものを抱えていて、町でも浮いている。「バレエに戻りたい」と懇願したのに叶わなかったから、人に懇願することがすごく苦手。だから「どうでもいい」というのが口癖です。

――劇中でよく言っていますね。

 「どうでもいい」とは本当は思っていないのに、「どうでもいい」と思い込もうとしている人なんです。

――バレエを教えるシーンがとても柚希さんらしいなと思いました。

はい。最初は軽い感じで教えないといけなくて、熱血になり過ぎたらウィルキンソン先生から外れるので、熱血で教えたくなってくるたびに「いかんいかん」と日々気をつけながらやっています(笑)。

◆公演情報◆
2018年1月21日(日)~28日(日) 大阪・梅田芸術劇場メインホール
2018年2月3日(土)~18日(日) 東京・東京国際フォーラム ホールC
※チケット一般発売:10月22日(日)~
[スタッフ]
脚本:イヴァン・メンチェル
作曲:フランク・ワイルドホーン
作詞:ジャック・マーフィー
訳詞・翻訳・演出:石丸さち子
[出演]
柚希礼音、加藤和樹/佐藤隆紀(LE VELVETS)、東啓介/和音美桜/福井晶一 ほか
公式ホームページ
〈柚希礼音プロフィル〉
1999年、宝塚歌劇団に入団。2009年、星組トップスターに就任。主な主演舞台に、『ロミオとジュリエット』『オーシャンズ11』『眠らない男・ナポレオン-愛と栄光の涯に-』などがある。2014年には武道館での単独コンサートを行い、2015年、宝塚歌劇団を退団。退団後の出演舞台は、『プリンス・オブ・ブロードウェイ』『バイオハザード~ヴォイス・オブ・ガイア~』『お気に召すまま』。ミュージカル『ビリー・エリオット ~リトル・ダンサー~」に出演中。
柚希礼音オフィシャルファンクラブサイト

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筆者

中本千晶

中本千晶(なかもと・ちあき) 演劇ジャーナリスト

山口県出身。東京大学法学部卒業後、株式会社リクルート勤務を経て独立。ミュージカル・2.5次元から古典芸能まで広く目を向け、舞台芸術の「今」をウォッチ。とくに宝塚歌劇に深い関心を寄せ、独自の視点で分析し続けている。主著に『なぜ宝塚歌劇の男役はカッコイイのか』『タカラヅカ流世界史』『宝塚歌劇に誘(いざな)う7つの扉』(東京堂出版)、『鉄道会社がつくった「タカラヅカ」という奇跡』(ポプラ新書)など。早稲田大学非常勤講師、NHK文化センター講師。

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