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フェイクニュースに負けない水原希子さんの魅力

「沈黙」する芸能人はもう古い

勝部元気 コラムニスト・社会起業家

水原希子=滝沢美穂子撮影拡大ヘイト攻撃に積極的に反論する水原希子さん=撮影・滝沢美穂子

 前回の記事「水原希子さんヘイト被害と識者の「セカンド差別」」に引き続き、女優・モデルの水原希子さんを起用しているサントリー「ザ・プレミアム・モルツ」の公式Twitterに対して、たくさんの差別・ヘイト投稿(返信)が寄せられた件について論じたいと思います。

 前回は、タレントのフィフィ氏や著作家の山本一郎氏が、水原さんに対して「差別を受けたくなかったら本名を名乗るべきである」という趣旨の発言をしたことに対して、その問題点を指摘しました。ただし、今回のケースで問題になっているのは、本名に関することだけではありません。

 水原氏がヘイトの対象になったことに対して、インターネット上では「コリアンルーツがあるというよりも、過去にたびたび炎上している人物だから」と、個人の日頃の行いに原因があるという主張が少なくありませんでした。個人的には彼女の日頃の行いが悪いとは全く思えないのですが、仮にそうであったとしても差別をされていい理由には一切なりません。

水原さんが被ったフェイクニュース

 昨年2016年、「靖国神社に参拝した」という理由で水原さんが中国で炎上してしまったことがありました。水原さんがヘイトの対象になるのは、その際の謝罪動画で、「日本人ではないから許して」と発言したことが原因だと指摘する投稿が散見されました。

 その炎上では彼女に対して(1)「靖国神社に参拝した写真がある」(2)「旭日旗の前でポーズをとった写真がある」(3)「中国の天安門で中指を立てる投稿をした友人のインスタグラムに対して『いいね!』をした」という3つの疑惑がかけられていました。しかし、本人は靖国神社と旭日旗の写真は自分ではないと否定し、天安門の件は事実を認めて軽率な行動だったと謝罪をしています。

 ところが、実際に彼女の謝罪動画を見ると、「私は現在日本に住んでいます。ですが、生まれはアメリカです(中略)多文化との接触をたくさん持ってきました」「私は地球市民です」としか発言していません。「日本人ではないから許して」というのは、発言の一部を切り取ったものですらなく、完全なる捏造です。「日本人」という単語すら発していないのです。 ・・・続きを読む
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筆者

勝部元気

勝部元気(かつべ・げんき) コラムニスト・社会起業家

1983年、東京都生まれ。専門はジェンダー論、現代社会論、コミュニケーション論、男女関係論、教育論など。女性の活躍を目指す企業の経営を支援する株式会社「リプロエージェント」の代表取締役CEOも務める。著書に『恋愛氷河期』(扶桑社)。ブログは 『勝部元気のラブフェミ論』、Twitterは @KTB_genki、Facebookは genki.katsube

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