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真風涼帆が願う「宙組いいね!」

【月刊タカラヅカ】20周年の節目に新トップ

尾崎千裕


拡大真風涼帆=滝沢美穂子撮影

 【朝日新聞紙面より】20周年を迎えた宙(そら)組に新しい風が吹く。8人目となるトップのバトンを受け継ぐのは真風涼帆(まかぜすずほ)。節目の年の巡り合わせをかみしめながらも、「感傷にひたっている場合じゃない。がんばれ自分!」と笑顔で語る。

 お披露目の舞台はミュージカル「ウエストサイドストーリー」。情感豊かなダンスと名曲で知られる傑作だが、宝塚での上演は19年ぶり。「いまこの瞬間に生を燃やした若者たちの生き様を大事に表現したい」

 ブロードウェーから招いた演出のジョシュア・ベルガッセに「この作品に挑むと、役者人生で大切なものが必ず得られる」と声をかけられた。

 熊本県出身。2006年に初舞台を踏むと、長身と迫真の演技で注目された。新人公演で主演を重ね、星組時代の「ロミオとジュリエット」(13年)ではティボルトと「死」の役がわりを担った。男役として順風満帆に映るが、「毎公演が試練で、ずっと滝に打たれている感じ。もう打たれるところがないほど、ぺっちゃんこに潰された。できていなかった」と振り返る。

 舞台の厳しさを教えてくれた上級生の愛情が、いかに大きかったかを痛感している。「すべてがいまの自分を形づくっている」。だからこそ、自身も本物の愛情で周りと向き合いたい。「芸事って、苦しかったりつらかったりする先に真の成長があるのかな」

 新トップとして、年末のテレビの音楽番組「FNS歌謡祭」に出演するなど、劇団外の仕事も増えてきた。多くの人に宝塚を見てもらいたい。そして「宙組いいね!」と言ってもらいたい。いちばんの願いだ。

 公演は12~25日、東京・有楽町の東京国際フォーラム。


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