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無視か反論か。ネトウヨ、ネトミソ対処法

「現状対策班」と「未来構築班」の連帯が不可欠だ

勝部元気 コラムニスト・社会起業家

ウーマンラッシュアワー村本大輔さん拡大ウーマンラッシュアワーの村本大輔さんは、 ネトウヨの攻撃は「無視すべき」との立場だ

 ネットスラングだった「ネトウヨ(ネット右翼)」という言葉が、一般社会にも通じるようになってから10年以上が経ちました。インターネット上におけるネトウヨ的な書き込みやバッシングは減るどころか、いまだに溢れかえっています。

 少しでも日本社会の問題点を指摘したり、安倍政権を非難したり、中国や韓国に対して友好的な態度を示せば、どこからともなく「反日だ!」「売国奴だ!」「半島へ帰れ!」「嫌なら日本から出て行け!」といった、ヘイトや罵声が飛んでくることは日常茶飯事です。発言力のある方はもちろんのこと、一般人でもそのようなヘイトの被害に遭った人はたくさんいることでしょう。

 さらに、ネトウヨに限らず、「ネトミソ(=ネット・ミソジニー。女性嫌悪ゆえにインターネット上で女性叩きをする性差別主義者のこと)」も同様です。ジェンダー平等を説くと、「男性差別だ!」「女尊男卑社会だ!」「ミサンドリスト(=男性嫌悪者)だ!」「(男性の場合)モテたいだけだろ!」「嫌なら日本から出て行け!」と、ヘイトが飛んできます。

 彼らヘイトスピーカーたちは、在日朝鮮人、女性、生活保護世帯、発達障害者等、今の日本社会において必ずしも社会的地位が高いとは言えない属性を持つ人々に対して、様々なヘイトを投げつけており、これらの言動は社会として無くしていかなければなりません。ですが、私たち一個人が実際にこのようなヘイトをインターネット上で受けた時、どのように対処することが正解なのでしょうか?

村本VS星田、ネトウヨ対応を巡って

 その方法論をめぐって、2018年1月中旬、吉本興業の芸人である星田英利氏(旧芸名ほっしゃん。)‏と村本大輔氏(ウーマンラッシュアワー)がTwitter上で議論をしていました。

 ネトウヨと思われる人から届いた「祖国に帰れ 日本に来るな」というリプライに対して、星田氏は「祖国は日本だよ。このクズの差別主義者!」と反論します。これに対してウーマンラッシュアワーの村本氏が横から、「星田さん、世の中の空気に、相手することによって存在してると、色つけてあげることになるので、ぼく的には無視してほしいです。努力せず、逃げながら生きてるやつは一生誰にも相手されない存在が当然 笑笑」とリプライを送ります。

 これに対して星田氏は「なるほどな。笑 でも差別はブッ潰さんとあかんと思うのよ。友達にもたくさんいるし」と返しました。差別を無くさなければならないという目標で一致する二人ですが、その方法論においては意見の相違が見られたわけです。

 私たちはインターネット上でネトウヨやネトミソからバッシングを受けた時、村本氏のように無視したほうがいいのでしょうか、それとも星田氏のように地道に反撃を試みることが良いのでしょうか?

差別反対を言い続けることの損得

 この一件に言及したインターネットメディアの「リテラ」では、星田氏の方法に賛同を表明しています。確かに、リアルな世界では星田氏の方法を選んだほうがいいでしょう。お互い顔や名前等の素性が割れている者同士ならインターネット上でもそうだと思います。

 その一方で、インターネット上となると、村本氏の主張もわからなくはありません。おそらくこの問題はどちらが正解かという二元論ではなく、ケースバイケースによると私は思うのです。

 ではどのような場合にどちらの対処が正解なのでしょうか?  ・・・続きを読む
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筆者

勝部元気

勝部元気(かつべ・げんき) コラムニスト・社会起業家

1983年、東京都生まれ。専門はジェンダー論、現代社会論、コミュニケーション論、男女関係論、教育論など。女性の活躍を目指す企業の経営を支援する株式会社「リプロエージェント」の代表取締役CEOも務める。著書に『恋愛氷河期』(扶桑社)。ブログは 『勝部元気のラブフェミ論』、Twitterは @KTB_genki、Facebookは genki.katsube

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