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親戚でもないのに皇族の結婚に口をつっこむ人びと

皇室を敬愛するあまり皇室に怒る。しかしそれは余計なお世話

青木るえか エッセイスト

一般参賀に集まった人たちに向かって手を振る天皇、皇后両陛下、皇太子ご夫妻、秋篠宮ご夫妻と長女眞子さま=2日拡大一般参賀で手を振る天皇、皇后両陛下(中央)、皇太子ご夫妻(左側)、秋篠宮ご夫妻と長女眞子さま=2018年1月2日

 高円宮(当時鳥取)久子さんが、故高円宮(当時三笠宮憲仁親王)と出会い、気が合って仲良くなり、何回も会うようになったとき、父上の三笠宮崇仁親王に、うちの息子のことをどう思うか、結婚を考えてもいいのではないか、と言われたのでびっくりして「いいえ。私の家は、とてもそのようなことを考えられるような家柄ではございません」とお答えした。すると三笠宮はすかさず系図を出してきて、久子さんの曽祖母が貞明皇后といとこで、久子さんの母上は憲仁親王とまたいとこで……と久子さんがぜんぜん知らないことをすらすらと説明なさったという(『宮さまとの思い出――ウィル・ユー・マリー・ミー?』高円宮妃久子、扶桑社より)。

 と、今このエピソードを読むと、なるほど皇室というのは家柄には敏感で、親王御自ら系図調べちゃうのか、と言いたくなる人がいっぱいいらっしゃるかもしれませんが、私としてはこれを読んで、「はー、皇室ともなるとたいへんね」とは不思議と思わず、三笠宮の系図好きはさすが歴史学者とか、のんきな久子さんとか、そっちのほうが印象に残る。

 実際のところ、久子さんの曽祖母が貞明皇后のいとこでなかった場合、結婚を反対されたのかと考えると、別にそうでもなさそうだ。そもそも「曽祖母が貞明皇后のいとこ」って言われたって「天璋院様の御祐筆の妹の御嫁に行った先の~」ぐらいにしか聞こえない。それに美智子さんは生粋の“平民”の出であったが皇太子と結婚したのだし(相当いじめられたらしいとはいえ)、皇室というところは、結婚に関しては「両性の合意に基づき」というたいへんリベラルな考えを遵守し実行している、と思われるので。

「皇室はどうなる!」のトーンで

 で、秋篠宮眞子さまと小室圭さんの結婚が延期になった話である。

 ご婚約が発表されてから、ああそうかおめでとうございます、と思ってその後を注視もしていなかったから、今回の延期で久しぶりにお名前を聞いて驚いている。

 で、最初はコメントにある通り、皇室の代替わりもあるし準備が追いつかないというのがなるほどと思われ、納得していた。でもこういうときは2ちゃんねる……いや今は5ちゃんねるか、そこを見ておくべきだろうと覗いたらすごいことになっていた。5ちゃんねるの既女(既婚女性)板。

 眞子さま圭さん、そのご両親2組、祖父祖母4組、あるいはその親戚から知り合いに至るまで ・・・続きを読む
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筆者

青木るえか

青木るえか(あおき・るえか) エッセイスト

1962年、東京生まれ東京育ち。エッセイスト。女子美術大学卒業。25歳から2年に1回引っ越しをする人生となる。現在は福岡在住。広島で出会ったホルモン天ぷらに耽溺中。とくに血肝のファン。著書に『定年がやってくる――妻の本音と夫の心得』(ちくま新書)、『主婦でスミマセン』(角川文庫)、『猫の品格』(文春新書)、『OSKを見にいけ!』(青弓社)など。

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