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『銀河鉄道999』~GALAXY OPERA~

松本零士原作漫画の40周年を記念して音楽劇として蘇る

大原薫 演劇ライター


拡大「銀河鉄道999 40周年記念作品 舞台『銀河鉄道999』~GALAXY OPERA~」制作発表会見から=冨田実布撮影

 「銀河鉄道999 40周年記念作品 舞台『銀河鉄道999』~GALAXY OPERA~」が上演される。

 『銀河鉄道999』は1977年に連載を開始した、松本零士作のSF漫画。78年にテレビアニメ化、79年には劇場アニメ化され大ヒットを記録した大人気作品だ。裕福な人々が機械化人となり永遠の命を謳歌する未来世界を舞台に、機械伯爵に母を殺された主人公・星野鉄郎が謎の美女メーテルと共に銀河鉄道特急999号に乗り込み、機械の身体をくれる星を目指して宇宙空間を旅する。

 会見冒頭、プロデューサーの田口智博からは「『銀河鉄道999』を後世に伝えたい。限りある生命の美しさを伝えるべく、原作を尊重した上でオリジナルストーリーを加え、骨太な音楽劇を目指す」と力強い意気込みが語られた。

 続いて、原作・総監修の松本零士、星野鉄郎役の中川晃教、メーテル役のハルカ、クイーン・エメラルダス役の凰稀かなめ、キャプテン・ハーロック役の平方元基、大山トチロー役の入野自由、リューズ役の矢沢洋子が登場。舞台のメインビジュアルが公開されると松本が「涙が出るほど嬉しい。子供の頃からの夢が叶いました」と感動の面持ちで、キャストの一人一人に「ありがとうございます」と声を掛けた。

35歳です(笑)! 16歳を演じます

拡大「銀河鉄道999 40周年記念作品 舞台『銀河鉄道999』~GALAXY OPERA~」制作発表会見から=冨田実布撮影

 キャストが意気込みを述べた。

中川晃教(星野鉄郎役)
 「『銀河鉄道999』いよいよ始まります。星野鉄郎役をやらせていただきます。16歳の少年がハーロックに憧れ、宇宙の旅に出ようとする。星野鉄郎には憧れだけではなく、母の仇を取り、永遠の命を求めるというもう一つ目的がある。旅を経て彼が何を気づき、彼の中で何が変わるのか。成長物語という部分でも星野鉄郎を演じることができて嬉しく思っています。35歳です(笑)! 16歳を演じます。ここを期待していただけたらと思います」

ハルカ(メーテル役)
 「鉄郎と一緒に宇宙の旅をする謎の女性、メーテルをやらせていただきます。メーテルは若い鉄郎を母のように見守りながら一緒に旅をしている女性なんですが、自分の中ではまだまだ謎が多いです。舞台を通じて、皆さんと一緒に鉄郎にとってメーテルとはどんな存在なんだろうと探していける舞台になったらいいなと思います。精一杯演じたいと思います」

男の中の男、皆が憧れる存在、それが…

拡大「銀河鉄道999 40周年記念作品 舞台『銀河鉄道999』~GALAXY OPERA~」制作発表会見から=冨田実布撮影

入野自由(大山トチロー役)
 「トチロー役を演じさせていただきます。この作品を好きな人ならば皆思うことだと思いますが、男の中の男、皆が憧れる存在、それがトチローだと思うんです。トチローは強い芯を持っている男。鉄郎が悩んだときに、トチローが導き手となるという大切な役です。僕自身も初めてのことだらけで緊張すると思いますが、楽しんでいきたいなと思います」

矢沢洋子(リューズ役)
 「リューズを演じさせていただきます、矢沢洋子です。リューズはこのメンバーの中で唯一の機械化人ということで、皆さんと別の次元にいる女性。そしてリューズは歌手で、舞台でギターを持って歌うシーンがあるということで、楽しみにしています」

どうしてもこの作品に出演したかった

拡大「銀河鉄道999 40周年記念作品 舞台『銀河鉄道999』~GALAXY OPERA~」制作発表会見から=冨田実布撮影

凰稀かなめ(クイーン・エメラルダス役)
 「一匹狼の女海賊、クイーン・エメラルダスをさせていただく凰稀かなめです。どうしてもこの作品に出演したかったので、今ここに立てていることが嬉しい。まず、やる私たちが楽しみながら作品を作って、お客様に楽しんでいただけたらと思います」

平方元基(キャプテン・ハーロック役)
 「皆の憧れ、平方元基です(笑)! (と言うと『憧れはハーロックの方でしょ』と中川さんからツッコミが入る)そうそう、鉄郎はじめ子供たちの憧れの的、キャプテン・ハーロック役をやらせていただきます。自分の船に乗りながら鉄郎を見守り、宇宙の世界に皆さんを誘っていきたいです」

999は未完成。今もその中でずっと走り続けている/松本零士

拡大「銀河鉄道999 40周年記念作品 舞台『銀河鉄道999』~GALAXY OPERA~」制作発表会見から=冨田実布撮影

 キャストの意気込みを受けて、松本零士が「18歳のとき、出版社に呼ばれて上京するときに乗った列車が(蒸気機関車)C62の48号だった。C62は49号までしかないんです。最後から一つ前の列車に乗ったというので、『999』というタイトルを考えた。999は未完成という意味。僕の青春です。今もその中でずっと走り続けている」と『銀河鉄道999』のタイトルの由来を語る。

 中川は「松本先生の実体験が膨らまされている作品。80歳の松本先生の終わらない旅に僕らが参加できることを光栄に思う」と感慨を新たにした。

 「寡黙なハーロックが歌ったり踊ったりしても大丈夫?」と記者が確認すると、松本が「自由に歌って踊ってください! 好きにやってくれることが嬉しい」と太鼓判を押し、「先生が言ってくださったお言葉がお守りになる」と平方も胸をなでおろした。

劇場空間に銀河が生まれる

拡大「銀河鉄道999 40周年記念作品 舞台『銀河鉄道999』~GALAXY OPERA~」制作発表会見から=冨田実布撮影

 制作発表では、中川が書き下ろしたテーマ曲が初めて披露された。

 「旅立ちの瞬間を歌った曲」で、宇宙的な広がりを感じさせる中川の圧倒的な歌声が会場中に響き渡り、『銀河鉄道999』の壮大な世界観を体現。途中から会場に手拍子が湧き起こるキャッチーな曲調の部分もあり、キャストが豊かなハーモニーを聞かせた。多彩でシアトリカルなナンバーに早くも期待が高まった。

 中川は最後に「実は、作品中で松本先生ご本人(の役)が登場します!」と、サプライズ発表。「劇場空間に銀河が生まれる。その瞬間をぜひお見逃しなく、劇場に足をお運びください」と熱いメッセージを語った。

◆公演情報◆
銀河鉄道999 40周年記念作品
舞台『銀河鉄道999』~GALAXY OPERA~
2018年6月23日(土)~30日(土) 東京・明治座
2018年7月21日(土)~22日(日) 北九州・北九州芸術劇場大ホール
2018年7月25日(水)~29日(日) 大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
※2018年3月31日(土)10:00~チケット一般発売開始
〈お問い合わせ〉東京音協03-5774-3030(平日11:00~17:00)
[スタッフ]
原作・総監修:松本零士
脚本:坪田文
演出:児玉明子
映像演出:ムーチョ村松
[出演]
中川晃教、ハルカ、染谷俊之、矢沢洋子、雅原慶、美山加恋/入野自由/お宮の松、小野妃香里、塚原大助/凰稀かなめ(特別出演)/平方元基 ほか
公式ホームページ
公式ツイッター 

筆者

大原薫

大原薫(おおはら・かおる) 演劇ライター

演劇ライターとして雑誌やWEB、公演パンフレットなどで執筆する。心を震わせる作品との出会いを多くの方と共有できることが、何よりの喜び。ブロードウェー・ミュージカルに惹かれて毎年ニューヨークを訪れ、現地の熱気を日本に伝えている。

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