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タップ特訓「軽やかに」

【月刊タカラヅカ】「雨に唄えば」主演、月組・珠城りょう

尾崎千裕


拡大珠城りょう=堀内義晃撮影

 【朝日新聞紙面より】ミュージカル映画の傑作「雨に唄(うた)えば」が、宝塚歌劇の舞台にかえってくる。月組トップスター珠城(たまき)りょうと美弥(みや)るりかが親友を演じ、名曲とダンスがつまった陽気な物語をみせる。珠城は「雨が降ったら劇中の曲を口ずさみながら帰ってもらえる、ハッピーな舞台に」と語る。

 サイレントからトーキーに移り変わる1920年代のハリウッドを舞台に、スターのドン(珠城)と新人女優キャシー(美園〈みその〉さくら)の恋と映画づくりに、親友のコズモ(美弥)らがからむ。宝塚での上演は3度目だ。

 見せ場の一つは、映画でも有名な雨中のダンスシーン。宝塚版でも舞台上に雨が降る。タップダンスを踊るのは約10年ぶりという珠城は「練習しても3歩進んで2歩下がる感じで、とにかく大変」。「1日1回はタップシューズを履こう」を合言葉に、美弥と特訓を重ねている。「技術的なことはやればやるだけ上達できる。舞台では大変に見せずに、音楽のテンポをあげて軽やかに踊りたい」

 この前向きさ。「なるようになる」というベースがあるからだと自己分析する。入団9年目の若さでトップに就き、まもなく2年。「誰もが納得する存在の大きさと包容力」(美弥)で、勢いにのる月組の先頭に立ってきた。型破りな演出で話題になった宝塚大劇場でのショー「BADDY(バッディ)」はそんな月組を象徴する。「批判をおそれず、全身全霊で訴えかけるようにやってみる。そこに向けてみんなが一丸となれた」と振り返る。

 夏には大作「エリザベート」も控える。「まだまだ挑戦していきたい」

 演出は中村一徳。16日~7月4日、東京・赤坂ACTシアター。