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『宝塚BOYS』良知真次×藤岡正明/上

宝塚歌劇団に特設された男子部の実話を元に描く青春ストーリー、5度目の上演決定

大原薫 演劇ライター


拡大良知真次(左)と藤岡正明=冨田実布撮影

 舞台『宝塚BOYS』の5度目の上演が決定した。2014年に創立100周年を迎えた宝塚歌劇団。世界的にも有名な女性だけの歌劇団に、1945年から1954年までの9年間「宝塚男子部」が存在した! 彼らは「明日の宝塚スター」を夢見て集まって来たが、メインステージである宝塚大劇場に一度も立つことはなかった。

 そんな男たちの、ちょっとおかしくて切ない青春を描く本作は2007年に舞台化されて好評を博し、2008年、2010年、2013年と上演を重ねてきた。今回の上演では、初めて2チームでの上演となる。

 2013年公演に出演した良知真次と2010年公演に出演した藤岡正明。前回出演時は二人とも竹内茂雄役を演じていた(今回公演の配役は未発表)。同じ年で互いに刺激し合える二人が、同じチームで共演することとなり意気込みもさらに高まっている。前回公演の思い出や作品の魅力を語り合った。

『宝塚BOYS』は僕の青春そのもの

拡大『宝塚BOYS』〈 team SEA(右) 、team SKY(左)〉

――2018年版『宝塚BOYS』に出演するという話を聞いたときのお気持ちは?

藤岡:(『宝塚BOYS』に再び出ることは)絶対にないと思っていたので、単純に嬉しかったですね。僕が前回出たときは20代で、当時は10代の青春が戻ってきたみたいに思ってました。僕の中では『宝塚BOYS』に出ていた時期は青春そのものだったなと思うんです。今は30代半ばになったので、今回は20代の青春が戻ってくるのかなという気がしますね。

良知:前回出演したときはすべてを出し切って、自分としてはまったく悔いがなかったんです。今回お話をいただきましたが、自分の中では再演をするという感覚がないんですよ。キャストが変わると全然違うものになる。新たなメンバーと新たな作品に挑む感覚でいます。ただ、僕は今年で芸能生活20周年になるんですけど。

藤岡:ほー、そうなの。

良知:この20年の中でも演出の(鈴木)裕美さんとご一緒できることがとても嬉しいことなんですよね。最初に裕美さんとご一緒したのが『宝塚BOYS』で、それから何作品かご一緒して、また『宝塚BOYS』で組ませていただけることが自分の役者人生としても幸せだなと思っていますね。

拡大良知真次=冨田実布撮影

――お二人は出演時期が違いますが、同じ竹内茂雄役を演じたのですね。

良知:僕は稽古が始まる前に藤岡君が演じているのをDVDで見ました。でも、稽古が始まって裕美さんからは「DVDはもう見ないでください。以前のものをなぞるわけではなく、新たな関係性で作っていきますから」と言われたんですね。だから、同じ竹内役であっても同じものを作ったという感覚はまったくないんです。

藤岡:そうだね。

良知 ただ、藤岡君の竹内を見て「すごいな」と思ったし、自分が作るときはまったく違うものになるんだろうなと思った感覚は覚えています。

藤岡:まだ配役が確定していない段階なんですが、二人の内、どちらが竹内をやったとしても前回と違う竹内になると思うし、もし僕らが竹内をやらないで誰か別の人が竹内をやったとしても、またやっぱり違うものになるだろうし。良知君が今言ったように、再演という感覚はないですね。実は昨日、僕らとは別チームのteam SKYの本読み稽古に行ってきたんです。僕も本読みに参加して、竹内も竹内じゃない役も読みました。BOYSの7人のうち、どの役でもやってみたいですよ。……あっ、(ダンサーの)星野と(若い)竹田以外ね(笑)! 愛すべき7人ですから。

◆公演情報◆
『宝塚BOYS』
原案:辻 則彦「男たちの宝塚」(神戸新聞総合出版センター刊)
2018年8月4日(土)~8月19日(日) 東京・東京芸術劇場 プレイハウス
2018年8月22日(水) 名古屋・日本特殊陶業市民会館
2018年8月25日(土)~8月26日(日)  久留米・久留米シティプラザ
2018年8月31日(金)~9月2日(日) 大阪・サンケイホールブリーゼ
オフィシャルサイト
[スタッフ]
脚本:中島 淳彦
演出:鈴木 裕美
[出演]
☆team SEA:良知 真次、藤岡 正明、上山 竜治、木内 健人、百名 ヒロキ、石井 一彰、東山 義久/愛華 みれ、山西 惇
☆team Sky:永田 崇人、溝口 琢矢、塩田 康平、富田 健太郎、山口 大地、川原 一馬、中塚 皓平/愛華 みれ、山西 惇
〈良知真次プロフィル〉
15歳でデビューし芸能活動を開始。舞台だけでなく、映像やアーティスト活動など幅広く活躍している。2013年エレクトロポップ&ダンスユニット「AUTRIBE」としてメジャーデビュー。最近の主な出演作は、『Code:Realize』、『陰陽師』~平安絵巻~、『幕末Rock』、『NARUTO-ナルト-』〜暁の調べ〜 など。
良知真次オフィシャルホームページ
〈藤岡正明プロフィル〉
2001年に音楽デビュー。2005年『レ・ミゼラブル』マリウス役でミュージカルデビュー。最近の主な出演作は、『不徳の伴侶 infelicity』『欲望という名の電車』ミュージカル『ビリー・エリオット〜リトル・ダンサー〜』『ミス・サイゴン』『ジャージー・ボーイズ』など。ライブを開催したり、演劇ユニットを旗揚げするなど、脚本、演出、音楽など活躍の場を広げている。
藤岡正明オフィシャルウェブサイト

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筆者

大原薫

大原薫(おおはら・かおる) 演劇ライター

演劇ライターとして雑誌やWEB、公演パンフレットなどで執筆する。心を震わせる作品との出会いを多くの方と共有できることが、何よりの喜び。ブロードウェー・ミュージカルに惹かれて毎年ニューヨークを訪れ、現地の熱気を日本に伝えている。

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