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クールで気まぐれ「美しい猫」に挑戦中/望海風斗

【宝塚~朗らかに~】宝塚大劇場で「凱旋門」上演

日刊スポーツ新聞社・村上久美子


【日刊スポーツ6月28日紙面(東京本社発行版)より】

拡大トップ就任1年を迎えた雪組の望海風斗(撮影・上田博志)
 雪組トップ望海風斗(のぞみ・ふうと)が、兵庫・宝塚大劇場で上演中の雪組公演「凱旋門」で、理事で専科スター轟悠(とどろき・ゆう)と共演し、親友役でタッグを組んでいる。今回の雪組公演は、轟主演のシリアスなミュージカルと、望海が主演するショー「Gato Bonito!!」の2本立て。2部は華やかなラテンショーに臨み、多彩な顔を披露している。宝塚は7月9日まで、東京宝塚劇場は同27日に開幕。

 今作「凱旋門」は、当時雪組トップだった轟がドイツからの亡命医師を演じて主演。00年の初演時に、文化庁芸術祭賞演劇部門優秀賞を受賞した当たり役だ。大戦前夜の人間ドラマ。

 「誰もが男役として追い掛ける立場の方です」

 望海は、こう表現する轟の親友役として渡り合っている。初演は、宝塚音楽学校の受験生時代に見た。

 「えーっ、こんな格好いい人いるんだ、と。私の中で『轟悠さん、男なんじゃないか説』が出てきた作品でした。ラブシーンひとつとっても、映画を見ているような感じで。衝撃があり、申し訳ないんですが、お話っていうよりは、そっちに気持ちがいって…」

 立ち姿だけで「男」を出せる轟の本領が発揮されていた。「一緒にお芝居をさせていただくので、いつも以上に緊張感を。でも、気負いすぎないで(轟演じる)ラヴィックにどう対するのかを考えています」。

 望海は、刹那的に生きるラヴィックを心配する役まわり。学年差とは逆。意識を高めて、大先輩と堂々とからむ。トップ就任から1年。挑戦はショーでも続いている。「ラテン調、南国系。アップテンポで情熱的。初めて本格的にアルゼンチンタンゴに取り組んでいます」。芝居とは一転。“押せ押せ”のショーだ。

 タイトル「Gato Bonito!!」は、ポルトガル語で「美しい猫」の意味。クールで気まぐれ、気品ある身のこなしなど、望海からは確かに、「猫」のイメージが漂う。

 「そうですね。私、動物に例えたら、猫っぽいと思います。先生(演出の藤井大介)も、そうおっしゃっていて。誰かといても、自分のペースがあって、わりと気まぐれかな。でも猫派じゃないです。どちらかと言えば犬派。ただ、動物にすごい速さで動かれるのがダメ。猫に、にらまれるのも怖いですけど(笑い)」

 クールな顔立ちに、ちゃめっ気を出して笑う。ショー同様に、多様な表情が出るようになった。

 「(トップ1年)しっかりしなきゃ、自分がやらなきゃ、って気持ちが強かったけど、みんながしっかりやってくれるので。私が一番元気で、一番(舞台を)楽しんでいけば、皆が合わせてついてきてくれる」

 肩の力も抜け、充実期へ進み、次の壁へと向かっている。

 ◆ミュージカル・プレイ「凱旋門」-エリッヒ・マリア・レマルクの小説による-(脚本=柴田侑宏氏、演出・振付=謝珠栄氏) 第2次世界大戦前夜のパリが舞台。ドイツから亡命してきた外科医ラヴィック(轟)は人生を達観。友人ボリス(望海)の支え、ジョアン(真彩希帆)との出会いが人生観を変える。

 ◆ショー・パッショナブル「Gato Bonito!!」~ガート・ボニート、美しい猫のような男~(作・演出=藤井大介氏) クールで気まぐれ、気品あふれるしなやかさ…猫に着想した望海と雪組生に重ねて描くラテンショー。

 ☆望海風斗(のぞみ・ふうと)10月19日、横浜市生まれ。03年入団。花組配属。09年「太王四神記」で新人初主演。12年「Victorian Jazz」でバウ初主演。14年「エリザベート」で出世役ルキーニ。同11月に雪組。昨年7月に雪組トップ。同11月「ひかりふる路(みち)」で、革命家ロベスピエールを演じて、本拠地お披露目。身長169センチ。愛称「だいもん」「ふうと」「のぞ」。

「宝塚~朗らかに~」はニッカンスポーツ・コムに連載中です。

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