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意外性と期待の若手に欠けるタイガース

植島啓司

植島啓司 植島啓司(宗教人類学者)

 今シーズンの阪神タイガースの成績はかなりひどいと応援団・ファンクラブから悲鳴に近い声が数多く寄せられている。だが、冷静に振り返ってみると、交流戦を終えるまではそんなにひどい成績というわけでもなかった(26勝27敗)。ただ、それ以降、「藤川球児が右大腿骨骨挫傷で長期離脱」というニュースが流れ、いきなり交流戦明けの対中日戦に3連敗(ナゴヤドーム11連敗!)するなどして、いよいよこれから先のシーズンが不安視されることになってきたのである。

 しかし、1990年代後半からの暗黒時代を思い出してほしい。95年から6、6、5、6、6、6、6、という順位(7年間で最下位6度)。阪神ファンはそれにずっと耐えてきたのだった。星野監督の初年度4位のときの見出しが「タイガースとうとう夢の4位に!」だった。そう考えてみると阪神の今シーズンの成績はそれほど珍しいものでもない。ところが、最近の阪神ファンは欲が深いのか、2003年、2005年の優勝以来、これまでずっと阪神が強かったかのような錯覚に陥っている。

 ぼくが阪神ファンになったのは1950年代で、 ・・・続きを読む
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筆者

植島啓司

植島啓司(うえしま・けいじ) 植島啓司(宗教人類学者)

宗教人類学者。1947年、東京生まれ。東大大学院人文科学研究科博士課程修了後、シカゴ大学大学院留学。NYニュースクール・フォー・ソーシャルリサーチ客員教授、関西大教授、人間総合科学大教授などを歴任。著書に『偶然のチカラ』『心コレクション』『日本の聖地ベスト100』など。競馬通で阪神タイガースのファン。

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