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女子大の学生はなぜ就職に困らないのか

私立進学校から合格数が増える、就職に結びつく女子大

杉浦由美子

偏差値と正比例はしない大学間の”就活格差”

 前半では、”出産後も続けられる仕事”が求められる時代に、人気が集まる一般職の現状と今後についてみた。後半では就職の良さから再評価されている女子大の魅力を探ってみよう。

若手女性職員(左)の話を熱心に聞く女子大生たち=2012年1月、大阪市中央区拡大若手女性職員(左)の話を熱心に聞く女子大生たち=2012年1月、大阪市中央区
 景気が上向きのせいか、企業は採用に積極的だが一方で、大学名での足きりも復活し、難関大学と中堅大学の格差が広がっているとも報じられている。しかし、現在の「大学格差」は、1990年前後のバブル期の”学歴差別”とは違う様相だ。

 偏差値70クラスの難関大学でも就職不調のところもあれば、偏差値60未満の中堅でも好調なところもある。特に女子大は好調だ。聖心女子大学の公式サイトには「聖心女子大学は、多くの新聞・雑誌などのメディアに取り上げられているとおり、就職状況の極めて良い女子大学のひとつです」と書かれているが、他の女子大も軒並み好調だ。

 そのため、情報をもっている進路指導高校教諭たちは「女子は早稲田と慶応を落ちたら私立の女子大にしなさい」とアドバイスをしている。その影響か、私立進学校の「大学合格者数」をみていると、私立女子大の合格数が増えている。偏差値58で女子大と共学があったら、絶対に前者に入った方が就職に結びつく。なぜ、そんなに女子大は就職がいいのだろうか。

難関大学の女子の苦悩

 偏差値が70クラスでも、就職が苦戦する大学は存在する。

 その理由を大学関係者に訊くと ・・・続きを読む
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筆者

杉浦由美子

杉浦由美子(すぎうら・ゆみこ) ノンフィクションライター

1970年生まれ。日本大学農獣医学部(現・生物資源科学部)卒業後、会社員や派遣社員などを経て、メタローグ社主催の「書評道場」に投稿していた文章が編集者の目にとまり、2005年から執筆活動を開始。『AERA』『婦人公論』『VOICE』『文藝春秋』などの総合誌でルポタージュ記事を書き、『腐女子化する世界』『女子校力』『ママの世界はいつも戦争』など単著は現在12冊。

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