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なぜ国立文系の女子は就職で苦戦するのか

一般職はなく総合職しか求人の来ない国立大

杉浦由美子 ノンフィクションライター

 前半では、女子がトレンドに乗って、理系に進むのは本人たちの能力開発的にどうなのか?ということを書いた。法学部にいけば優秀な裁判官になれる層が、向いていない理系に進んで、思うように実力を発揮できないとしたら、それは本人のためにも、日本社会のためにもならないだろう。

 後半では、国立文系の就職苦戦を「女子学生が多いからでは?」という視点でみてみたい。今回文科省に見直しを通達された人文や教育学部は女子学生の割合が多い。これらの学部は、就職がパッとしない。なぜ、彼女たちは高い学力をもちながら、就職で苦戦するのか。その理由を考えてみたい。

「学歴フィルター」の嘘

 「学歴フィルター」という言葉が報じられ、新卒採用の際に、学歴での差別があるといわれている。確かに私大の場合、早稲田慶応とそれ以外ではまったく違ってくる。大手企業には膨大な数が応募してくるので、なにかしらで、足きりをしないと採用業務が行えないから、学校でフィルターをかけるのは仕方ない。

  だが、この「学歴フィルター」を偏差値の上下で切って、「学歴差別があるんだ」と煽るのは、実際と違ってくる。以前の記事でも書いたように私立女子大は偏差値は下がってきているが ・・・続きを読む
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筆者

杉浦由美子

杉浦由美子(すぎうら・ゆみこ) ノンフィクションライター

1970年生まれ。日本大学農獣医学部(現・生物資源科学部)卒業後、会社員や派遣社員などを経て、メタローグ社主催の「書評道場」に投稿していた文章が編集者の目にとまり、2005年から執筆活動を開始。『AERA』『婦人公論』『VOICE』『文藝春秋』などの総合誌でルポタージュ記事を書き、『腐女子化する世界』『女子校力』『ママの世界はいつも戦争』など単著は現在12冊。

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