側近だった理事が退任し放送総局長は返り咲きの役員、技術畑でない技師長も誕生
2016年04月26日
12日に開かれた経営委員会の同意を得て発表された25日付の役員人事では、板野裕爾専務理事・放送総局長と福井敬専務理事、井上樹彦理事、浜田泰人理事・技師長の4人が任期満了で24日に退任。2月17日付に任期満了で退任していた塚田祐之、吉国浩二両専務理事の後任を含め、専務理事1人が返り咲きで再任、5人の理事が新任された。
注目されるのは、関連団体やスタジオを入居させるビル建設のための東京都渋谷区の土地を約350億円かけて購入する計画について、昨年12月8日の理事会で塚田、吉国両氏とともに反対に回った板野氏と井上氏の退任だった。籾井会長から2度にわたり退任を求められていた塚田、吉国両氏と違い、「クローズアップ現代」の国谷裕子キャスター降板を主導したといわれている板野氏と、NHK放送センター建て替えを担当してきた井上氏は、籾井会長側近と言われてきたからだ。
複数のNHK関係者によると、経営企画や関連事業を担当する井上氏が11月下旬の理事会で土地取得の優先交渉権を得たことに疑問を呈し、板野氏も同調すると、籾井会長は激怒。それ以来、親密な関係が一変し、すきま風が吹くようになったという。
放送部門の総責任者である放送総局長には
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