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『東大美女図鑑』はなぜ「残念」なのか

東大女子学生が機内で隣の席に座ってくれる旅行企画が炎上

杉浦由美子 ノンフィクションライター

 大手旅行会社の”海外旅行に行く機内で、東大の現役女子学生が隣の席に座ってくれる”というキャンペーン企画に、「セクハラだ」という批判が集まり、リリースが撤回された。当事者である女子学生たちが承諾しているのに、外野が「セクハラだ」というのはおかしいという意見もでている。この企画に参加する予定だったのは、東大生が運営するサークルが発行している写真誌『東大美女図鑑』のメンバーだった。本稿では、今回の撤回騒動は、「女子学生が隣に座る」という行為以前に、『東大美女図鑑』への違和感があるのではないか、という視点で考えていきたい。

『東大美女図鑑』の残念感

 『東大美女図鑑』というネーミングを聞いて、最初、私は胸が高まった。私の知人や親族などに東大出身の美女がいて、彼女たちの顔面偏差値は実に高い。また、取材に行っても東大生の容姿のレベルの高さに驚く。そういうわけで、私の中では「東大には飛び抜けた美女が多い」という先入観があった。その中でも、『東大美女図鑑』なるものに載る人たちなのだから、さぞかし、美しいのだろうとワクワクした。

 ところがだ。実際、『東大美女図鑑』を見て、 ・・・続きを読む
(残り:約1516文字/本文:約2014文字)

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筆者

杉浦由美子

杉浦由美子(すぎうら・ゆみこ) ノンフィクションライター

1970年生まれ。日本大学農獣医学部(現・生物資源科学部)卒業後、会社員や派遣社員などを経て、メタローグ社主催の「書評道場」に投稿していた文章が編集者の目にとまり、2005年から執筆活動を開始。『AERA』『婦人公論』『VOICE』『文藝春秋』などの総合誌でルポルタージュ記事を書き、『腐女子化する世界』『女子校力』『ママの世界はいつも戦争』など単著は現在12冊。

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