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ドジャース前田健太に問われる適応力

つきまとうスタミナの不安、中4日と中5日では大きく違う成績

出村義和

大リーグ公式戦で初登板したドジャースの前田健太=2016年4月6日、米サンディエゴ拡大大リーグ公式戦で初登板したドジャースの前田健太=2016年4月6日、米サンディエゴ
 ダルビッシュ有(レンジャーズ)の復帰で影が薄れてしまったが、同じ5月28日(現地時間)には前田健太(ドジャース)が1カ月以上遠ざかっていた勝利を手にした。初回に強烈なライナーが右手を直撃するアクシデントに見舞われたがそのまま5回まで投げ、メッツ打線を2安打無失点に抑えて4勝目を上げた。

  「シャープなピッチングだけでなく、強靭なスピリットもみせてくれた」と、デーブ・ロバーツ監督は投球内容とともに、精神力の強さも絶賛した。確かに武器のスライダーを軸に丹念にコーナーつき、大きなカーブを交える緩急自在の投げっぷりは、相手打線に付け入る隙を与えぬ見事なものだった。

  そして、6月3日には6回3分の1を2点に抑えて5勝目をマーク。打球直撃の右手の不安を払しょくするような投球ではあったが、本来のキレは戻っていないという印象を受けた。前田はこの2連勝を弾みに、再びデビュー4試合で3連勝、失点わずか1というような快投をみせられるだろうか。

  3連勝のあと、相手先発投手に2ホーマーを浴びる試合を含めて3連敗したときは、「予想以上の好投手。ドジャースはいい買い物をした」という評価も下がり始めていた。

  球威ではなく、変化球のキレ、抜群の制球力で勝負するタイプ。5月に入り、少しずつ甘くなっていたことが3連敗した要因のひとつのように感じられた。その後、2連勝したが開幕当初の調子ではない。

  前田にはスタミナ面の不安がついて ・・・続きを読む
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筆者

出村義和

出村義和(でむら・よしかず) ジャーナリスト

ジャーナリスト。1950年、東京生まれ。法政大学社会学部、ユタ州立大学ジャーナリズム科卒。ベースボールマガジン社でアメリカ総局特派員、週刊ベースボール編集長などを務め、86年からフリー。ニューヨークを拠点に、スポーツから政治、ビジネスまで幅広い範囲をカバー。2005年に帰国後、新聞、雑誌などに執筆する一方で、スカパー!「MLBライブ」の解説を務め、09年からはJスポーツでMLBの解説者となる。著書に『英語で聞いてみるかベースボール』『メジャーリーガーズ』など。

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