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そごう、西武撤退、関西人納得の百貨店になれるか

元気のない百貨店、関西人の好みを心得た阪急・阪神が良い変化をもたらすか?

菘あつこ フリージャーナリスト

いまはセブン&アイ傘下のそごう神戸店。H₂Oに引き継がれる=2016年10月6日、神戸市中央区拡大いまはセブン&アイ傘下のそごう神戸店。H₂Oに引き継がれる=2016年10月6日、神戸市中央区
  百貨店のお得意さまというほどではないけれど、関西在住で、食品売り場中心に、たまには百貨店で買いものをする一消費者として気になるニュースだった。

  セブン&アイ・ホールディングスの傘下にある関西のそごう神戸店、西神店、西武高槻店の3店舗が、阪急百貨店、阪神百貨店を核にしたエイチ・ツー・オー(H₂O)リテイリングに経営譲渡されるという。なかでも三宮(兵庫県、神戸市の中心の駅と言える駅)のそごう百貨店が、ということには、正直、少なからぬ淋しさを感じた。“三宮”というと、駅前に“そごう”があるのが、昔からのごく自然な風景のように思えるから……。

  ただ、同時に、もしかすると良い方向に行くのでは?という期待も少し芽生えている。というのが、私はちょうど、神戸と大阪の中間に住んでいて、大阪でも神戸でも買い物の機会があるのだが、大阪・梅田で、食品売り場がとても楽しいのは、阪急百貨店と阪神百貨店。阪急では珍しくて美味しいものを発見することが多い気がするし、阪神では、良い食材が値段の割にドーンとボリュームがあるのが嬉しい。

  電鉄としては、阪急にとっても、阪神にとっても、三宮駅は主要駅なわけだが、そこには現在(過去には小さめの阪急の店舗があった)、阪急百貨店も阪神百貨店もない。あっても良いのではないか? そんな気がする。

  ところで、百貨店の強さ、弱さは、どんなことから決まるのだろう?

  関西と関東では随分違う気がする。関西生まれ、関西育ち、今も関西に住む私が東京に住む義母に「(東京)新宿の伊勢丹で、買いたい靴に傷があって、同じ靴の新しいのはないか聞いたらないと言われたから、『じゃぁ、傷があっても買うから、ちょっと安くして』と言った」と話すと、心底驚かれた。「絶対、その後、店員さんの控え室ではその話で持ちきりになっているわよ」と。

  東京の人は、そんなことは言わないらしい。大阪では ・・・続きを読む
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筆者

菘あつこ

菘あつこ(すずな・あつこ) フリージャーナリスト

フリージャーナリスト。立命館大学産業社会学部卒業。朝日新聞(大阪本社版)、神戸新聞、バレエ専門誌「SWAN MAGAZINE」などに舞踊評やバレエ・ダンス関連記事を中心に執筆、雑誌に社会・文化に関する記事を掲載。文化庁の各事業(芸術祭・アートマネジメント重点支援事業・国際芸術交流支援事業など)、兵庫県芸術奨励賞、芦屋市文化振興審議会等行政の各委員や講師も歴任。著書に『ココロとカラダに効くバレエ』。

 

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