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大幅な若返りで臨んだサウジアラビアとの大一番

ベテランと若手が融合、サッカー日本代表はロシアW杯アジア最終予選を2位で折り返し

増島みどり スポーツライター

サウジアラビア戦の後半、ゴールを決める原口=2016年11月15日、埼玉スタジアム拡大サウジアラビア戦の後半、ゴールを決める原口=2016年11月15日、埼玉スタジアム
  ロシアW杯アジア最終予選がスタートして以来、ずっと「負けられない戦い」が続いて来たが、15日に行われたサウジアラビア戦こそ、「絶対に負けられない戦い」だった。

  開幕ホームでのUAE戦に敗れてスタートダッシュで大きくつまずいてしまった日本代表は試合前勝ち点7で、W杯に自動的に出場が決まる2位以内(Aグループと合わせ4カ国が出場)からこぼれる3位に。プレーオフでの出場は可能とはいえ、1年以上も続く最終予選では何としても2位以内をキープして試合を進めたいところだ。さらに首位サウジに2点差をつけて勝てば、オーストラリア戦対タイの結果は待つものの、とにかくサウジの上には立てる。

  ホームでのそんなビッグマッチに、ハリルホジッチ監督は、本田圭佑、香川真司、岡崎慎司らを先発から外して、3試合連続ゴールで勢いに乗る原口元気、ケルンで結果を出して昨年以来合流した大迫勇也、リオデジャネイロ五輪世代の久保裕也と若手をスタートから起用。驚くほど若返ったのはスタメンの平均年齢ではなく、Aマッチ出場回数である。

  ここまで86試合の本田、84試合の香川が先発したオーストラリア戦から2人が外れ、Aマッチ初出場の久保、18試合目だった大迫が加わったサウジ戦では、代表戦経験試合の平均がざっと30以上も若返った。本田に限れば、最終予選で先発していないのは、前回のブラジルW杯出状が決まった後の、いわば消化試合となったイラク戦以来だから3年ぶり。監督が「ちゅうちょなく選んだ」と試合後に満面の笑みで切った冒険的カードは、難敵の出鼻をくじき清武弘嗣の先制ゴールを呼び込んだ。

  後半は、交代で入った本田、香川と、最終予選ではケガや体調不良でなかなかチャンスを掴めなかった長友が原口の代表初の最終予選4試合連続ゴールをお膳立てして2-1でサウジを下す。これまで殻を打ち破れなかった若い代表選手と、長年、代表をけん引してきたベテランが、「強い組織」(監督)として融合し ・・・続きを読む
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筆者

増島みどり

増島みどり(ますじま・みどり) スポーツライター

スポーツライター。1961年生まれ。学習院大卒。84年、日刊スポーツ新聞に入社、アマチュアスポーツ、プロ野球・巨人、サッカーなどを担当し、97年からフリー。88年のソウルを皮切りに夏季、冬季の五輪やサッカーW杯、各競技の世界選手権を現地で取材。98年W杯フランス大会に出場した代表選手のインタビューをまとめた『6月の軌跡』(ミズノスポーツライター賞)、中田英寿のドキュメント『In his Times』、近著の『ゆだねて束ねる――ザッケローニの仕事』など著書多数。

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