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女子はなぜ女子大に行くべきなのか(下)

底上げされるエリート層と、女プライドを持つ学生

杉浦由美子 ノンフィクションライター

高級ホテルでの企業説明会に参加する女子学生ら。来春入社する内定者(手前中央)らに直接する時間もあった=2007年11月、東京都港区拡大高級ホテルでの企業説明会に参加する女子学生ら。来春入社する内定者(手前中央)らに直接する時間もあった=2007年11月、東京都港区
 今まで何度も「女子大の就職の良さ」について語ってきた。今回はそのメリットと隣り合わせのデメリットについて書いていきたい。

 津田塾大学の公式サイトをみると、総合職や専門職で就職する学生の割合が多いと書かれている。

 大手企業では、どこの大学から、何人採用するという枠が決まっていることも多い。総合職の枠が、女子大に振り分けられることもしばしばある。

 国立のお茶の水女子大に私立御三家といわれる津田塾、東京女子大、日本女子大。ミッション系の聖心、白百合、フェリスなどの名門女子大は、過去に優秀な人材を輩出してきた実績があるので、大手企業の総合職の枠がある。

 大手企業の総合職ともなると、東大や慶応といった難関大学でも一部の女子しか内定はとれない。それらの難関大学でオールAの成績を取って、トップ層に食い込むのは相当ハードルが高い。しかし、女子大で優秀な成績を取るのは少しハードルが下がる。端的にいうと、東大や慶応でトップをとるより、女子大で1番になる方が楽なのだから、大手の総合職を狙っていくならば、実は女子大の方が有利となり得る。

 女子大のトップ層の学生は、東大や慶応の男子とのテニスサークルなどには入らず、学内のボランティアサークルなどで社会貢献に尽力し、授業にまじめに出る。オールAの成績をとって、大手企業の総合職や専門職で就職していく。

女子大エリートがぶち当たる壁

 さて、今紹介した女子大エリートたちは社会に出てからどうなっていくのか。彼女たちがぶち当たる壁について聞いたことがある。

 日本女子大出身で、大手企業の総合職がこう話していた。学生に人気の花形企業だ。

  「日本女子大時代は、正直、私は大学の中でかなり上の方にいたんです。成績もよくて、コミュニケーション能力や活発さも抜群と自負します。親しい友達もみんな優秀だった」

 ゆえに彼女も友人も就職には困らなかった。

 「だけど、会社に入ったら、パッとしないというか。東大や慶応から来た子たちは、 ・・・続きを読む
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筆者

杉浦由美子

杉浦由美子(すぎうら・ゆみこ) ノンフィクションライター

1970年生まれ。日本大学農獣医学部(現・生物資源科学部)卒業後、会社員や派遣社員などを経て、メタローグ社主催の「書評道場」に投稿していた文章が編集者の目にとまり、2005年から執筆活動を開始。『AERA』『婦人公論』『VOICE』『文藝春秋』などの総合誌でルポタージュ記事を書き、『腐女子化する世界』『女子校力』『ママの世界はいつも戦争』など単著は現在12冊。

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