かつてはなかった応援方法、様式美や伝統を崩して「野暮」
2017年01月20日
ブームに関していうならば、近年だと若貴の時代、その前の千代の富士・北の湖の時代などが思い浮かぶ。実際に観に行った方ならお分かりだと推察するが、独特の雰囲気。力士同士の激しいぶつかり合い。頭と頭がゴン!!という音で当たる凄まじさ。相撲の魅力を挙げれば事欠かない。
個性的な力士も多い。土俵上だけでなく、スージョは力士の「愛らしい面」を見つけファンになり、現在の相撲ブームに拍車をかけた。見ている側も土俵上は当然の事ながら、土俵以外での所作を注目したりして、相撲の楽しみ方が昔より変わってきており、これはこれでよい傾向にあると思う。
この相撲ブームに水を差すような、ある一つの現象が気になっている。それは手拍子や力士の名前をコールする行為だ。前記した過去の相撲ブームにおいてもこういう現象はなかった。
おそらく数年前、モンゴル出身の力士が勢いをより増していったころではないだろうか。当然、ここでは力士に要因があると言っているのではない。問題は観客の方なのだから。
手拍子やコールをするファンは「にわか」なのか? 今まで先人たちが築いてきた相撲道はテレビなどで観戦していれば、
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